西日本新聞

大牟田沖の有明海タイラギが大量死 佐賀県調査

2011年7月21日 00:21 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀

 福岡県大牟田市沖の有明海で、高級二枚貝タイラギが大量死していることが20日、佐賀県有明水産振興センター(佐賀県小城市)の調査で分かった。原因は今のところはっきりしていない。大量死が確認された地点は稚貝の生息数が多い場所のため、同センターは「調査で集めた半数の稚貝が死んでおり、このまま広がれば漁が厳しくなる」とみて、監視態勢を強化する。

 同センターは14日、福岡県沖から佐賀県沖にかけての5地点で潜水調査を実施。うち福岡県沖の2地点でサンプルの半数のタイラギの稚貝が死んでいた。一方、主要漁場の一つである佐賀県沖を含む、残りの3地点では目立った異常は確認されなかったという。

 同センターは今後、月別の調査を今後週1回のペースで実施し、経過を見守っていくという。

 有明海のタイラギは、国営諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)で潮受け堤防が閉め切られた1997年以降、生息数が激減し、不漁の年が多くなっている。2009年度は佐賀県太良町沖で稚貝が大量に育ち13年ぶりの豊漁を記録したものの、10年度は海中の酸素が極度に不足する貧酸素水塊が発生、主要漁場を福岡県沖に移したが、一転して不漁に陥った。

=2011/07/21付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 「屋台課長」に26歳官僚 福岡市が...写真付記事
  2. 団体加算金で上乗せ B型肝炎和解金 ...
  3. 高層ビルの谷間に、屋台の灯が点々と浮かぶ
  4. 交通に乱れ 欠航相次ぐ 九州各地に影響写真付記事
  5. 竹島上空 デモ飛行に抗議 大韓航空の...
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
特集記事
【鹿児島】夜空焦がす“郷中”の炎
鹿児島市で曽我どんの傘焼き
【佐賀】ヒマワリ15万本鮮やか
【長崎】被爆体験 紙芝居で分かりやすく
【大分】天然“滑り台”涼呼ぶ滝開き
【福岡】「屋台課長」に26歳官僚
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

【蟻月】白のもつ鍋

博多には多くのもつ鍋店が存在し、僕は今まで色んなお店でもつ鍋を食べてきました。 そんな僕ですが、ずっと気になっているお店...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ