2011年5月23日 21時39分 更新:5月24日 0時7分
菅直人首相は23日の税と社会保障の一体改革に関する集中検討会議で、非正規雇用労働者への社会保険適用拡大など3分野を重点的に検討を進めるよう指示した。政府は「全世代対応型」への転換を打ち出しており、現役世代に配慮する考えを強調する狙いだ。
首相は、幼保一元化など子育て支援強化▽非正規労働者への社会保険(厚生年金や健康保険)適用拡大▽医療、介護、保育、障害各制度の自己負担を「総合合算」して上限を設ける制度の導入--の3点を優先するよう求めた。次回の会議で給付効率化・重点化のための優先課題を指示する意向も明らかにし、「来週中に(社会保障改革全体像の)原案を取りまとめたい」と語った。【鈴木直】