2011年5月22日 17時29分 更新:5月22日 20時6分
大相撲の技量審査場所は22日、東京・両国国技館で千秋楽を迎え、横綱・白鵬(26)=本名・ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=が13勝2敗で、7場所連続19回目の優勝を遂げた。6連覇を2度記録した大鵬を超え、朝青龍が持つ史上最多記録の7連覇に並んだ。
日本相撲協会は25人が引退、解雇された八百長問題で3月の春場所を中止し、調査の長期化により5月の夏場所の開催も断念。今場所は、7月に予定している名古屋場所の番付編成のための技量審査として興行色を排して開催され、一般に無料公開された。NHKの中継はなく、天皇賜杯などの外部表彰と懸賞も自粛・辞退した。勝敗など成績は正式記録として扱われる。
支度部屋に監察委員の親方が配置され、携帯電話の持ち込みを禁止するなどの八百長防止策も取られた。協会は八百長を指摘される相撲は無かったと発表した。
放駒理事長(元大関・魁傑)は千秋楽恒例の協会あいさつで、「信頼回復を目指し、協会員一丸となって努力する覚悟でございます」と述べ、場所後も角界の浄化に努める決意を示した。【鈴木英世】