日本ジャーナリスト会議(JCJ)は13日、6月までの1年間の優れた報道に贈るJCJ賞に、毎日新聞・震災検証取材班の「検証 大震災」を選んだと発表した。授賞理由として「総力を挙げ現場に足を運び、写真、地図、データを駆使して立体的に災害の実態に迫る。一連の検証の中で、海外ルポ『廃虚の村 原発の夢』-日本と米国がモンゴルに国際的な核廃棄物の貯蔵・処分場を初めて建設する極秘計画が明らかになった(5月9日付)などのスクープ報道を生んだ」と評価した。
このほかの受賞は次の通り。《JCJ大賞》NHK・ETV特集取材班のETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図~福島原発事故から2カ月」▽朝日新聞大阪本社・東京本社社会グループの特報及び関連報道「大阪地検特捜部の元主任検事による押収証拠改ざん事件」《JCJ賞》岩波書店「世界」編集部の月刊誌「世界」1、5、6月号「原発特集」《特別賞》全国連絡センター(代表・伊東達也氏)、福島県連絡会(代表・早川篤雄氏)の市民運動「原発問題住民運動全国連絡センターと原発の安全性を求める福島県連絡会」【吉住遊】
毎日新聞 2011年7月14日 東京朝刊