免疫細胞療法とは、自己の免疫細胞を体外で培養し活性化させ、体内に戻すという療法です。がん患者様は免疫細胞の活性が健康な人と比べて低下していることが明らかになっております。そこで、体外で免疫細胞を増やし活性化させ、体内に戻すことで、体内の免疫力を強化し、がん細胞に確実な攻撃を仕掛けて「がん」の進行を阻止します。患者様ご本人の免疫細胞ですので、まれに一過性の発熱を伴うくらいで副作用の心配はほとんどありません。免疫細胞療法は、三大療法と併用することで、相乗効果が期待でき、三大療法による副作用の軽減が可能です。
免疫細胞療法は、理想的ながん治療法として注目を集める「最先端のがん治療法」です。
たくさんのリンパ球が、がん細胞に集まってくる様子。
左の画像の一つをとって大きくした画像。真ん中にある大きな細胞が、がん細胞でやっつけようと集まってくるリンパ球の様子。
免疫細胞療法の中でも、培養する細胞は、NK細胞やT細胞など種類がありますが、もっとも原始的な免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の効果が注目されています。NK細胞はリンパ球の一種で、自然免疫の中心的役割を果たし、ウイルスに感染した細胞やガン細胞に結合して殺傷する役割を持っています。 NK細胞は、がんであれなんであれ、異物と見れば即、攻撃するというワイルドな力があります。ガン細胞は健康な方でも毎日3,000個〜6,000個くらいは体内で発生していると言われており、ガン細胞をいち早く発見して殺傷するのがNK細胞です。
がん患者様はNK活性が健康な人と比べて低下していることが明らかになっております。NK細胞療法は、最も確実性が高いと考えられるNK細胞を主に高活性化培養し、点滴で体内に戻します。
治療は血液50ccほどを採取することから始まります。一般の献血が400ccですので、それと比べるとはるかに少量で、患者様の身体への負担が少ないといえます。
その後、約2週間をかけて、無菌状態に保たれた最先端の培養施設で、熟練の培養技師が培養、高活性化し、NK細胞を数百から数千倍を目安に増やします。健康な人が持っているNK細胞の数は約1億個ですので、4億〜5億になれば効果は期待出来ます。(NK細胞の数値は目安であり、培養期間や患者様の状態によって異なります。)それを生理食塩水とともに、点滴で患者様に戻します。
20ccを採血し、免疫細胞を増殖、活性化します。20ccという少ない血液からは、NK細胞を増やすのが難しく、T細胞も一緒に増やすことで、NK細胞を含む免疫細胞の総数を最大限確保することが可能になります。活性化して抗がん効果を高めた、Tリンパ球、Bリンパ球、NK細胞などの、リンパ球をできるだけ大量に増殖培養し、生理食塩水とともに、患者様に点滴で戻します。
「福田・安保理論」の両先生。左側が、福田稔先生。右側が、安保徹先生。「自律神経免疫療法」で、がん治療に積極的に取り組んでおられます。多数の書籍にて、多くの実績が紹介されています。
新潟大学大学院医学部教授 安保徹先生の理論と、福田稔医師の臨床により注目された、自律神経免疫療法。経絡療法、爪もみ療法といった東洋医学の手法が、安保徹先生によって理論的に裏打ちされたのは、ご存知の方も多いと思います。
さらにこの療法は、福田稔医師の臨床を通じて多くの治療実績をあげました。この療法が、自律神経免疫療法です。ここで少し「福田—安保理論」をご紹介いたしましょう。人間の身体の機能は、自律神経によってコントロールされています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、主に過度のストレスなどで交感神経が緊張した時に、病気が発生します。特にガンの発症に深くかかわっているのは、働き過ぎや心の悩みなどのストレスと薬物の長期連用です。
これらは、自律神経の一つである交感神経を緊張させ、免疫力の低下を招いて、ガンを呼び込む体調をつくります。したがってガンを治すには、交感神経の緊張を抑え、自律神経のもう一方の、副交感神経を刺激すればよいのです。
リンパ球のなかのNK細胞がガン細胞を殺すときに使うパーフォリンや、NKT細胞がガン細胞を殺すときに使うファス分子は、副交感神経が優位でなければ分泌することができません。
つまるところ、免疫細胞がガン細胞としっかり闘えるのは、副交感神経が優位な体調のときということになります。リラックスしているときや、笑いがこぼれるような楽しい時間を過ごしているとき、免疫力はより高くなるのです。
自律神経は、免疫機能の中心的役割を果たす白血球(95%を顆粒球とリンパ球で占める)の働きにも密接にかかわっていて、交感神経が緊張すると、顆粒球がふえます。
健康な人は、顆粒球の割合が54〜60%、リンパ球の割合が35〜41%ですが、病気になると顆粒球の割合が60%を大きく超えてしまいます。このように、交感神経が優位になると白血球中の顆粒球が増え、副交感神経が優位になるとリンパ球が増えることを福田稔医師と安保徹先生が発見しました。
すなわち、自律神経のバランスがくずれることによって免疫が低下して発病し、自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて病気を治すことができるという理論。これは、人をまるごと全人的に見る東洋医学的考え(ホリスティック医学)で、西洋医学的な、部分的対症療法とは異なります。
この「福田・安保理論」に共感した医師たちで、多くの臨床が得られ注目される「自律神経免疫療法」を当クリニックグループでは「免疫細胞療法」と組み合わせ、「複合免疫療法」と名づけ、相乗効果をあげています。
ビタミンCの血中濃度を350mg/dl〜400mg/dlまで上げることにより、副作用の無い抗がん剤としての効果を期待します。
超高濃度のビタミンCは、強力な抗酸化作用を発揮し、がん細胞に対して、抗がん剤のような毒性を示します。しかし正常細胞には活性化を図ります。
ビタミンCの血中濃度を毎回測定しながら350mg/dl〜400mg/dlに安定するまで高濃度のビタミンCを点滴で注入する療法です。
【注意事項】
* 必ず朝食を摂って来て下さい。あるいは十分な水分を摂って来て下さい。
* 腎透析をされている方は、ビタミンC点滴を行うことが出来ません。
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- 点滴日以外は高濃度サプリメントでビタミンC濃度をある一定濃度に保つようにすることが必要です。
Dr.リオルダン・プロトコルに従い、ビタミンCと、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントをお摂り頂きます。