更新日:2011.07.14 17.17 
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平成ジレンマ 映画祭へ
 
 東海テレビ放送が制作した、戸塚ヨットスクールの過去と現在を描いたドキュメンタリー映画『平成ジレンマ』(齊藤潤一監督)が、2011年8月18〜28日に開催される、モントリオール世界映画祭において世界のドキュメンタリー部門(Documentaries of the World)に、正式招待されることが決定しました。
 日本のテレビ局が自ら制作したドキュメンタリーが、世界的にも名高いモントリオール世界映画祭に正式招待・ノミネートされたのは今回が初めてで、東海テレビのドキュメンタリー作品の高い完成度が証明されたことになります。世界のドキュメンタリー部門での、最優秀ドキュメンタリー賞の受賞が期待されます。
 『平成ジレンマ』は、今年1月より全国公開中で、今後の上映予定は、7月16日(土)より沖縄 桜坂劇場、8月には金沢 シネモンドでの公開を予定しています。また、東海テレビのドキュメンタリー劇場公開第2弾の『青空どろぼう』も、7月16日(土)より大阪第七藝術劇場、名古屋シネマテーク、広島横川シネマで、順次公開予定。

映画「平成ジレンマ」モントリオール世界映画祭2011
<世界のドキュメンタリー部門>正式招待決定!!

「あの時代が裁いたものは…何だったのか?」

 訓練生の死亡や行方不明事件を起した「戸塚ヨットスクール事件」から30年―
 マスコミ報道と世論に圧されるかたちで、日本の教育機関での体罰は禁止。この事件は時代を象徴するものとなった。当時から自らの正当性を主張し続けた戸塚宏校長は、2006年に刑期の満了後、スクールに校長として復帰し、子育てに悩む保護者や教育関係者向けの講演は年間70回に及ぶ。
 現在、戸塚ヨットスクールには10名の訓練生がいるが、激しい体罰は影を潜め、日々のヨット訓練も昔のような緊張感はない。また、かつて訓練生は不登校や非行など10代が中心だったが、今は引きこもりやニートなど半数が20代と高年齢化している。体罰の代名詞だった戸塚ヨットスクールが現代ニッポンの縮図となっている。
 あの時代が裁いたものは何だったのか。そして、それは今に何をもたらしたのか。本作は、戸塚ヨットスクールを取材エリアに持つ東海テレビの迫真ドキュメント。事件当時からの長期取材により、現代社会が抱えるジレンマが、スクリーンに浮かび上がる。

■モントリオール世界映画祭とは
 北米・カナダにありながら、フランス語圏であるケベック州・モントリオールで開催される国際映画祭。1977年から開催され、世界12大映画祭の1つ、賞を競うコンペティション部門がある映画祭としては、北米で最大規模。日本映画に受賞に絡むことが多く、日本映画との相性が良い映画祭としても有名。
 最近の受賞作品は、『おくりびと』(08年、滝田洋二郎)がグランプリ、昨年は『悪人』で深津絵里が最優秀女優賞を受賞。今年は日本映画としては、フォーカス・オン・ワールドシネマ長編部門に板尾創路監督の『月光ノ仮面』、塙幸成監督『死にゆく妻との旅路』の上映が決まっている。
 尚、部門は、@ワールド・コンペティションAファースト・フィルムズ・ワールド・コンペティションBオール・コンクール(審査を受けないで上映される作品)Cフォーカス・オン・ワールド・シネマDドキュメンタリー・オブ・ザ・ワールドEトリビュートFシネマ・アンダー・ザ・スターズGカナディアン・スチューデント・フィルム・フェスティバルの8つの部門から構成されている。

<「平成ジレンマ」スタッフ>
ナレーション:中村 獅童 プロデューサー:阿武野 勝彦 音楽:村井 秀清 音楽プロデューサー:岡田こずえ 撮影:村田 敦崇 音声:戸田 達也 車両:鷲見 禎典 TK:河合 舞 題字:山本 史鳳 効果:久保田 吉根 ミキシング:澤田 弘基 編集:山本 哲二 アソシエイトプロデューサー:安田俊之 監督:齊藤 潤一  制作・著作・配給:東海テレビ放送 配給協力:東風
2010年/HD 16:9/日本/98分/ドキュメンタリー
平成ジレンマ
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