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朝鮮王朝文化財 返還され公開

7月19日 4時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

19世紀の朝鮮王朝時代にフランスが持ち去り、ことし145年ぶりに韓国に戻された貴重な文化財の一部が、19日からソウルの国立中央博物館で一般公開されます。

公開されるのは、1866年にフランス軍が韓国西部のカンファ島を攻撃した際に持ち去った朝鮮王朝時代の国家行事などを記録した朝鮮王朝儀軌71冊をはじめとする165点の文化財です。このうち国王だけが閲覧する「御覧用」と呼ばれる儀軌は、装丁に絹を用い、留め金にはしんちゅうを使うなど、重厚な作りになっています。また国内外に1冊しか存在しない「唯一本」と呼ばれる学術的に貴重な儀軌も13点が公開されます。公開に先立つ記念行事でチョン・ビョングク文化体育観光相は「海外にはまだ14万点ほどの文化財が流出している。不法に持ち出された文化財はあらゆる手段を講じて取り戻していく」と述べ、韓国政府として今後も海外に散逸する文化財を取り戻していく考えを示しました。朝鮮王朝時代の文化財については日本政府も、日本に持ち出された朝鮮王朝儀軌など1200点余りを今年中に韓国側に引き渡すことにしています。