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[事件]ニュース
タトゥー禁止条例が法廷闘争に 海の家「人権侵害だ」提訴検討
2011.7.20 14:15
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神戸市須磨区の須磨海水浴場で入れ墨(タトゥー)の露出禁止を盛り込んだ神戸市の全国初の条例をめぐり「規制は人権侵害」などとして「海の家」の組合幹部らが市を相手取り、条例の一部停止を求める提訴を検討していることが20日、分かった。昨夏に相次いだ違法薬物事件を受け、健全化策の切り札として規制を強化したが、若者に流行するファッション感覚のタトゥーも規制対象となったことに対し、「利用客を選別する条例だ」と組合側が反発。市側との法廷闘争に発展する様相をみせている。
■子供「怖い」…昨年の人出、過去最低
須磨海水浴場では昨年8月、大音量の音楽を流す“クラブ風海の家”のイベントに参加していた大学生らが麻薬所持などの容疑で逮捕された。このため今年4月、海岸を管理する市は「須磨海岸を守り育てる条例」を改正して規制を強化し、全国の海水浴場で初めてタトゥーの露出を禁止。音量や海の家の営業時間の規制も加えたため、音楽イベントが困難になった。
市によると、同海水浴場の人出は昨年約62万人と過去最低を記録。治安悪化が来場者減の一因とみられている。また、数年前からタトゥーを入れた若者が目立ち、市民から「(タトゥーが)怖い」「子供を連れて行きにくい」などの声があり、「他の利用者に不安を覚えさせる」としてタトゥーの露出規制を条例に追加した。
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