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特集

特別対談 原子力を求めたフクシマの悲劇【2】

「原子力モナカ」「回転すしアトム」......原発と共存した地方の"中毒症状" とは?

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上から大熊町の「原子力モナカ」。富
岡町の国道沿いにある「回転すしアト
ム」。柏崎刈羽原発がある新潟県刈羽
村には「原子力つけめん」も。(開沼
氏提供)

 ここでは、対談内では紹介しきれなかった、開沼氏の興味深い論考である、原発をめぐる「地方と中央の服従関係」について、もう少し聞いてみよう。

──大量の雇用確保と地域開発の有効策として原発を誘致した双葉町などの地域、そうした地方は、中央(国)とaddictional(依存的)な関係になってしまうと指摘されています。addictionalな関係とは具体的にどんな関係ですか?

開沼  地方側が中毒的に原発を欲していく状態です。経済的にいえば、原発を1基造ると、最初は税金や補助金がかなり入ってきて、雇用も経済活動も活発になる。しかし、電力会社から入る固定資産税は年々減るし、財政も厳しくなる。減収を埋め合わせるため、さらに原発関連施設を造ろうとなる。また、文化的にもaddictionalになる。たとえば、駅で「原子力モナカ」が売られていたり、国道沿いに「回転すしアトム」という寿司屋があったり。東京の人から見れば特異かもしれませんが、地元ではなんの違和感もない。それだけ原発と共存しているのです。

──どれぐらいの人が、原発から経済的恩恵を得ているのですか?

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特集

特別対談 原子力を求めたフクシマの悲劇【1】

ノンフィクション作家・佐野眞一×社会学者・開沼 博 ニッポンが抱え続ける〈原発問題〉の盲点

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現場に足を踏み入れた者しかわからない現実と考察を、
それぞれの著書に綴った佐野眞一氏(右)と開沼博氏
(左)。(写真/名和真紀子)

──ノンフィクション界の巨匠と、注目の若手社会学者が至近のテーマに選んだのは、〈原発を受け入れた地域の光と影〉だった。ここに、マスメディアは足を踏み入れない〈原子力ムラ〉の実態に迫った2人が会し、日本人が見落としがちな、原発問題の"盲点"を語る。

 原発をめぐる報道は毎日あふれているが、そこに腑に落ちないものを感じている人は少なくないだろう。そんな漠然とした状況にヒントを与えてくれたのが、6月に刊行された2冊の本だ。

 ノンフィクション作家・佐野眞一氏の『津波と原発』(講談社)は、定評ある同氏の取材力によって、なぜ、戦後日本は原発を求め、福島に「原発銀座」が作られたのか、今回の事故は何を変えようとしているのかを浮き彫りにする。一方、27歳の社会学者である開沼博氏の『「フクシマ」論  原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)は、自身の故郷である福島が、原発を受け入れざるを得なかった背景を膨大な資料と取材から解き明かす。両書に共通しているのは、原発を必要とした人々、地域、社会、歴史などが抱えるリアリティと、そこから見える日本の病巣だ。

──まず、自身の足を使い福島原発問題にアプローチしてきた2人から見て、昨今のメディアに対して感じていることはありますか?

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カルチャー

純粋な恋愛に憧れる童貞マインド!

【ロロ・三浦直之】──「草食系」マインドをいかんなく注ぎこむ、気鋭の演出家

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(写真/磯部昭子(A/M))

 心のうす汚れた大人たちに、純粋な心を取り戻させるかもしれない劇団がある。結成からわずか2年あまりで、小劇場シーンの中心部に食い込み始めている「ロロ(ろろ)」だ。平均年齢23・5歳、「恋愛のトキメキ」を武器に躍進を続ける彼ら。6月に行われた東京芸術劇場主催の若手劇団のオムニバス公演でも、海で溺れた少年と人魚の少女との淡い出会いを描き、並み居る強豪の出演する中で、見事トップバッターの大役を務め上げた。あのケラリーノ・サンドロヴィッチも興味を示しているというロロの演出家・三浦直之は、どんな人物なんだろう? 

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芸能

闇金、裏カジノ、緋鯉の刺青......

AKB48オーナーに囁かれるさらに黒い履歴とマスコミ統制

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芝社長による裏社会の"行状"を暴いた「週刊文春」
(7月7日号)。

 6月の総選挙、グリコと組んだCGメンバーの公開、公式ライバルグループ「乃木坂46」の結成など、今やAKB48の動向は社会現象といえるだろう。

 だが、そんなAKB48の致命傷になりかねないスキャンダルが浮上していることは、テレビでは一切報じられていない。引き金は「週刊新潮」(6月9日号)が報じた「バカ騒ぎ『AKB48』総選挙の裏に『酒と男』の私生活」という暴露記事。実名は伏せられているものの、複数のAKBメンバーとセックスをしたという2人の人物による「出会って5分でホテル」「中出し」といった証言が掲載されている。

 そしてもうひとつ、ここにきて「週刊文春」(7月7日号)が「AKB48社長 隠された『ドス黒い履歴』」という爆弾を投下した。

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特集

醜聞にまみれたAKB48の明暗【4】

新進気鋭の政治学者(大島優子推し)が徹底解析!! 『もしもAKB48総選挙を"ガチで"分析したら』

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──AKB48とは、圧倒的な支配力を誇った中選挙区時代の自民党政治である!? 規模で見れば、すでにちょっとした自治体選挙は優に超えているAKB48総選挙を、リアルな選挙に見立ててみたら? 投票結果から、政治学者が徹底的にデータ分析!!

政治家たちも泣いてうらやむ!!

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【其之一】「選挙規模」について
もはや弱小県の知事選など凌駕!! 前田敦子は"老人バイアス"是正の希望である

 投票券付きCDの複数枚購入やファンクラブなどへの重複加入により、1人で何度でも投票できるとはいえ、直近の都道府県知事選の中で今回の総選挙の得票総数(116万6145票)を上回ったのは、東京都や神奈川県など11の都道府県だけ。また、個人の得票数で見ても、2010年実施の第22回参院選比例区における民主党の当選ラインが約10万票だったことを考えれば、前田敦子(13万9892票)や大島優子(12万2843票)は十分参院選当確レベルだ。

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特集

醜聞にまみれたAKB48の明暗【3】

オーディション経験者が匿名で大暴露! "非情オーディション"と"生き残れる女たち"とは?

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──AKB48といえば、その加入のためのオーディションの全貌は謎に包まれている。そこで、AKBグループのオーディションの経験者に、その実態を語り合ってもらった。

座談会参加者

A...AKB48/2期生オーディション参加 現ショップ店員 26歳
B...AKB48/4期、SKE48/3期生オーディション参加 現社会人 21歳
C...SKE48/2期生オーディション参加 現タレント 24歳
D...SDN48/1期生オーディション参加 現ダンサー 26歳

──みなさんはどのグループのオーディションを受けたんですか?

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写真右/選抜総選挙2位の、チームK・大島優子。彼女が子役出身という
のは有名な話。写真左/選抜総選挙20位、チームB・増田有華。DiVAの
メンバー。(C)AKS

A 06年のAKB48(以下、AKB)の2期生です。大島優子ちゃんや秋元才加さんとかの(旧)チームKメンバー募集の時ですね。年齢制限【註1】ギリギリで滑り込みました。

B AKBの4期、第一回研究生オーディション【註2】です。以降も11期まで書類は送り続けましたが......。19歳を超えてから、22歳まで大丈夫なSKE48(以下、SKE)の3期も受けました。

C 私も可能だったSKE2期だけ。

D 私はハマったのが遅かったので、もうSDN48(以下、SDN)しかなかったです(笑)。ちょうど立ち上げの1期生の時で。

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特集

醜聞にまみれたAKB48の明暗【2】

"セレクション"で強制卒業!? AKB48"伝説"の元8期生・三木にこるが語る研究生の"報われない"現実

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 AKB48には、オーディションに合格し、研究生となった後にも、不定期に開催される「研究生セレクション」という内部オーディションが待ち構えている。それに合格しなければ、自動的に"卒業"させられてしまうのだ。そのセレクションにおいて、AKB48メンバー、ファンの間で特に波紋を呼んだのが、2009年12月、一度に10人が卒業させられる事態に陥った8期生だ。今回、その際に卒業した元8期生で、現在はタレントの三木にこるちゃんに、研究生の生き残りを懸けた厳しい現実を聞いた。

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↑画像をクリックすると拡大します。
(写真/磯部昭子 A/M)

──AKB48(以下、AKB)に応募したきっかけから教えてください。

三木 以前からAKBやK-POPが好きで、「私もアイドルになりたい!」って思ってたんです。それで、09年4月、中学2年生の時に第5回研究生(8期生)オーディションを受けました。5月に結果が出て、6月25日の特別公演【編註:シングル「涙サプライズ!」購入者から抽選で、当選者のみ鑑賞できた公演】が、お披露目でしたね。

──合格してから約1カ月で楽曲を覚えるのは、大変だったのでは?

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特集

醜聞にまみれたAKB48の明暗【1】

研究生の実態、所属プロの本音──事務所は太田、狙い目はSDN? AKB48の芸能界サバイバル術

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 人気の絶頂にあるAKB48──。だが、彼女たちは毎年行われる総選挙によって、生き残りを懸けた競争にさらされているのだ。ではそのサバイバルには、どのような"裏"があるのだろうか? 所属プロの実態やオーディション受験者の弁から探ってみたい。

■関係者や芸能記者への聞き取り取材で作成!!
AKB48メンバーが所属する "イケてる"主要芸能プロ

──48人(以上)もいるAKB48メンバーにとって、所属する芸能プロ選びは難しいハズ。そんな彼女たちのために、おせっかいながら、各芸能プロの特徴を調査してみました。

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(絵/師岡とおる)

メンバーの羨望を集めるツートップを擁す

【1】太田プロダクション
[所属メンバー]前田敦子、大島優子、野呂佳代、指原莉乃、北原里英、横山由依
前田と大島の二枚看板が有名。「磯野勉社長の関係者がAKB関連企業にいることもあり、かなり親密な関係。総選挙19位の大型ルーキー横山由依の移籍が内定したときは、あまりの蜜月ぶりが問題となった」(芸能プロ幹部)。また、もともと人気芸人を多く抱え、復活した有吉弘行を筆頭に、セット売りも成功。さらに、創業者の太田泰子副社長(現・磯野泰子)の夫・勉氏が業界の有力者だったこともあり、メンバーにとってかなりおいしい事務所といえるだろう。

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カルチャー

解り合えた二人

【てんちむ親子】──ギャルのカリスマ"てんちむ"、包丁で自分を襲った母と和解するまで

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↑画像をクリックすると拡大します。
(写真/吉場正和)

 ギャル系ファッション誌「Nicky」(竹書房)でメインモデルを務め、同世代のギャルから絶大な支持を集めている17歳のカリスマモデル"てんちむ"こと橋本甜歌。13歳での処女喪失、父親の死、自傷行為など、衝撃的な告白が並ぶ自著『中学生失格』(同)は2010年10月に発売されると同時に大きな話題となり、17万部のベストセラーとなった。

 そんな『中学生失格』に対する"アンサー本"ともいうべき『母親失格』(同)が6月に発売された。タイトル通り、著者はてんちむの母親である橋本文華さん。本書で文華さんは、「娘が『中学生失格』なら、私は間違いなく『母親失格』だった」と告白。中国で生まれ育った彼女が留学生として来日後"デキ婚"。そこで生まれたてんちむとの今に至るまでの日々を、母親の目線でつづっている。

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特集

誰も知らないチャン・グンソクの素顔【2】

芸能ジャーナリスト・城下尊之がズバリ!! 「チャン・グンソクは、ヨン様を超えた」

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チャン・グンソクの写真集『J PLUS PHO
TOGRAPH』

──このグンソクフィーバー、やはり比較となるのは00年の第一次韓流ブームにおけるヨン様旋風だろう。ポスト・ヨン様は彼で決まりなのか!?

 このブームはもう、ヨン様ブームを超えたと言っても過言ではないでしょう。ただそもそも、グンソクブームとヨン様ブームでは、ちょっと状況が違いますね。前述の通り、ヨン様の時は40~50代のオバさんファンが中心でしたが、グンソクの場合は若い層もガッチリつかんでおり、裾野の広がり方が全然違うんです。たとえばヨン様のファンは氷川きよしのファン層と合致するんですけど、グンソクは氷川きよしから若手のジャニタレのファン層まですべてカバーしてる。

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