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【コロッケ 勝手にマネしてすみません】何度も窮地に見舞われました。

【芸能】

楽天SocialNewsに投稿!
2011年5月30日 掲載
 気がつけば30年。あっという間……。そうでもないか……。ぼくが芸能界を夢見て、故郷の熊本から上京してきたのが19歳。その7カ月後の、20歳のときから、ものまねでテレビに出させていただく幸運に恵まれました。でも、そこからが長かった。30年やらせていただけるなんて、夢にも思っていませんでしたから。
 本当です。実は「コロッケ」という芸名も、後先考えずにつけたもの。というと、語弊があるかも知れません。芸名としては覚えやすくて最高なんですけど、デパートの屋上で「コロッケショー」を開くと、いろんなコロッケを食べられるって、お箸を持って並ぶ人がいる。そんなウソのようなホントの話があるし、お葬式とか、笑っちゃいけない場所に行けば、厳粛な雰囲気を壊しかねない。銀行や郵便局では、ぼくの本名の瀧川広志と呼ぶべき人たちの口が「コ」を発言しそうな形になっていたりする。次男が幼稚園の頃だったか、ぼくのことを「コロッケ」とつぶやいたときは、驚きでしたねえ。周りの父母がコロッケ、コロッケと言うので、その影響でしょう。とはいっても、父親に向かって言う言葉じゃないですよね。
 もともと、この芸名は上京後に勤めたショーパブのカリスマ経営者のあだ名をもじったものなんです。ロッキーさんといって、演出、構成のほか、自ら舞台に立ってしまう人。当時のぼくの髪形がロッキーさんと同じアフロだったんで、「小ロッキー」ってあだ名がついた。それをもとに、お店の、今でいうところの女装家さんたちが考えてくれたんです。ぼくの表情がコロコロ変わるということで「コロッケ」って。自分では、そのうち変えればいいという程度の軽い気持ちですよ。それでテレビに出て、すぐ皆さんに覚えてもらえるようになるとは思っていませんでしたし。
 でもね、2年くらい経った頃からかしら。なんだか馴染んできちゃった。それで今年31年目。ぼくの芸はものまねさせていただくご本人あってのものですから、いつも思うのは、ご迷惑をおかけしてすみませんということ。ただ、恐縮してばかりでは笑ってもらえないので、舞台では思い切り大胆にやらせてもらっています。このあたりが難しい。自分には、謙虚にうぬぼれろと言い聞かせています。人さまに対しては謙虚に、自分に対しては自信を持て、と。51%を仕事として、残り49%は楽しむくらいでなきゃって。もちろん、うれしいことばかりじゃない。そんなぼくのものまね人生をお話ししていきたいと思います。

▽1960年、熊本市生まれ。本名・瀧川広志。東日本大震災応援チャリティー公演「ものまねキャラバン」を6月2日、東京・渋谷で開催。同時に芸能生活30周年記念コンサートを展開中で、4日に小平市民文化会館(東京)、8日に八尾市文化会館(大阪)、9日に尼崎市……と精力的。
~2011年5月30日以前の記事~
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