ソフトバンクの孫正義社長が１３日、メガソーラー（大規模太陽光発電所）の建設地に、改めて苫小牧が有力との考えを示したことで、苫小牧の誘致運動は熱を帯びることになりそうだ。１４日は岩倉博文市長が上京し、初めて孫社長と面談する予定で、そこでの内容も注目される。

　孫社長はメガソーラー構想の表明時にも、苫小牧東部地域を候補地の一つに挙げており、今回の発言はそれを改めて示した形だ。

　市などによると、既に同社は苫東を視察していた、という。岩倉市長は「（苫東は）平たんで広大な土地を使え、近くに北電苫東厚真発電所があることで送電にも活用できる」と、苫東が立地条件に優れていることに自信を見せており、官民での期成会立ち上げも誘致の後押しになるとの考え。１４日はこうした内容を含めて、孫社長にトップセールスする。

　孫社長は帯広での実験施設建設を明らかにしたが、岩倉市長との会談では苫小牧での建設見通しなど、どこまで踏み込んだ内容が話し合われるのかが焦点になる。