「イカタコウイルス」と呼ばれるコンピューターウイルスを作成し、感染したパソコンのデータを使用できなくしたとして器物損壊罪に問われた無職、中辻正人被告(28)の判決公判が20日、東京地裁であった。岡部豪裁判長は「ウイルスでハードディスクの効用が害された」として、懲役2年6月(求刑懲役3年)を言い渡した。
今月施行された改正刑法で「ウイルス作成罪」が新設されるまで、作成者を直接取り締まる法律はなく、捜査当局はデータ改変が「ハードディスクの損壊に当たる」として初めて器物損壊罪を適用。弁護側は公判で、ウイルスを作成し、データを改変したことを認めた一方、「ディスクを物理的に壊しておらず、器物損壊罪は成立しない」と無罪を主張していた。
岡部裁判長は判決理由で「ハードディスクの2つの本質的効用は、データの読み出しと書き込みだ」と指摘。感染で保存してあったデータの読み出しができなくなり、新たに書き込んだデータも読み出せない蓋然性が高いとして「本質的効用がいずれも害され、器物損壊罪が成立する」と結論付けた。
新設されたウイルス作成罪は、悪用目的のウイルス作成や配布に3年以下の懲役か50万円以下の罰金が科される。今後、同種事案には同罪が適用されるとみられる。
判決によると中辻被告は昨年5~7月、音楽ファイルを装ってイカタコウイルスを流し、神奈川県の男性ら3人のパソコンに感染させ、写真などのデータファイルをイカやタコの画像に書き換えて使えなくした。
コンピューターウイルス、ウイルス、イカタコ
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