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■クニスターAZによる主たる反応は、高温高圧下に於ける有機物の加水分解反応である。 |
| セルロース系の物質から出てくる酢酸や石炭酸が酸として働き多糖類、タンパク質類、脂肪類等の高分子の有機物質が低分子の有機系物質に加水分解され、木片から出来た「炭」と混合された状態で排出される。排出された直後の反応物は、水分を多く含むベタベタした状態であるが、急速に水分が蒸発し後にはサラサラしたものが残る。これがすばらしい肥料、飼料と成る。
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■ダイオキシン類を発生しない |
| ダイオキシン類は、ごみ等を焼却する時、その中に含まれている塩素を含む化合物の燃焼に因り発生する。特に300〜500℃程度の低温燃焼時に発生することが多いと言われている。その為最近では1000℃以上の高温度による燃焼が行われている。 分別されずに収集されたごみ類は勿論、分別収集されたごみの中にも塩素を含むプラスティク類が多く含まれている。廃棄弁当や、生ごみを堆肥にする場合これらが混入している為、その作業は非常に困難となっている。そこでそれらを焼却処分しようとした場合、前記のようにダイオキシン類を発生させる危険性がある。高温高圧条件下の煮熱処理方式であるクニスターAZに拠る処理では、これらの問題は全て解決できる。勿論、上記の混合生ごみでも分別作業等の面倒な作業無しで何等問題なく安全かつ素早く完璧に処理出来る。
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■PCB分解の可能性 |
| 特別管理廃棄物であるPCBの分解にもこのクニスターAZは効果を発揮する可能性を秘めている。PCB0.75mg/kgを含むトランス油をクニスターAZにより処理した。 処理後に回収した蒸気水、固形物(混合材としてオガ粉使用)、排気ガスを検体として分析測定を公的分析機関にて行った結果、蒸気水=0.05mg/m3以下、排気ガス=0.0181mg/m3以下、固形廃棄物からの溶出量=0.0005mg/g以下で、全ての値が検出限界以下を示した。 この結果は、クニスターAZに依りPCBの分解が出来ることの証明といえる。(m3=立法メートル)
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■狂牛病(BSE)の原因物質、プリオンの分解の可能性 |
| BSE(牛海綿状脳症)の原因物質とされている異常プリオン蛋白質の分解もクニスターAZに依り可能と考えられる。EUの異常プリオンタンパク質不活性化のガイドラインでは、140度、0.36Mpa、30分以上の処理が必要と規定されている。 クニスターAZに依る処理では、この条件を完全にクリアーしている。異常プリオン蛋白質の3次元構造は、ベーターシートという平面構造で、それが熱等に対する強い抵抗性の原因と言われている。異常プリオン蛋白質の不活性化と言うことは、蛋白質の3次元構造を変化させ「タンパク変成」を起こさせることである。クニスターAZでの煮熟処理は200℃で行われるので、EUの不活性化ガイドラインが示す140℃とは、60℃の温度差があり、通常の化学反応で64倍、又タンパク反応と考えれば100万倍の効果があり200℃まで温度が上昇すれば1分以内で異常プリオン蛋白質は熱変成を起こし無害、無毒化される、と計算される。
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