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【サッカー】

なでしこ欧米組 五輪予選ぶっつけ

2011年7月20日 紙面から

 世界一となった、なでしこジャパンの次なる戦いは9月1〜11日に中国・済南で行われるロンドン五輪最終予選だ。6カ国総当たりでアジアの出場枠「2」を目指し、11日間で5試合をこなす超過酷な日程。8月下旬から国内で事前合宿を予定しているが、FW永里優季(ドイツ・ポツダム)、安藤梢(同・デュイスブルク)、DF鮫島彩(米・ボストン)ら「欧米組」は、“予選ぶっつけ”となる可能性が浮上した。

 世界一の凱旋(がいせん)となった、なでしこジャパン。1カ月もすれば五輪の出場権をかけた熱き戦いが始まるが、永里、安藤、鮫島ら「欧米組」には国内合宿から入念な準備ができるか微妙となった。

 日本協会によれば、最終予選期間については、女子も「マッチデー期間」と定められているため男子と同じく、クラブに対し、協会側に招集の拘束力がある。佐々木監督も予選期間については「(欧米組の)招集は可能」と断言しているが、8月の事前合宿となると、話は別だ。

 選手もその点を自覚する。鮫島は「8月末で米リーグは中断するのでリーグ終了と同時に五輪予選にかかわれたら」と最終予選へのぶっつけ合流を早くも覚悟。「もう、チーム(ポツダム)は活動している」と永里が言うように、ドイツはすでに夏の新シーズン開幕に備え、各チームが合宿に入っている。安藤も五輪予選を重要視する一方、「でもチームの活動も大事なんで…」と慎重な言い回しだ。

 最終予選は、アジアの難敵である北朝鮮を筆頭に韓国、中国、オーストラリア、タイと6カ国でリーグ戦。中1日、中2日の連戦となる最終予選。登録メンバーも20人と少ない中、佐々木監督は「ターンオーバーができるように準備したい」と話した。

 欧米組を含め起用法をある程度固定化したW杯と違い、今度は全体的な戦力アップを図る必要がありそうだ。

 

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