7対7のミニゲームで指示を飛ばす闘莉王(右)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木本邦彦撮影)
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名古屋グランパスのDF田中マルクス闘莉王(30)が19日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで、クールダウンする主力組から離れ、控え組と一緒に約1時間の練習を行った。疲労回復を必要としないほどの好調ぶりで、他のレギュラー陣よりひと足早く、23日の広島戦(瑞穂陸)に向けて動き出した。
クールダウン組の招集がかかっても、闘莉王は知らん顔で、ボールを蹴り始めた。2−0で快勝した山形戦(17日)の疲労回復メニューを必要としなかった。
「コンディションがすごくいいんでね。だったら、普通にやったほうがいいと思って」
首脳陣の承諾を得て、控え組に交じり、体を動かした。大型台風接近中の暴風雨も関係ない。主力組がリラックスしながらランニングする横で、7対7のミニゲーム。闘莉王は豪快なシュートを見舞い、厳しい表情で指示を出した。
山形戦に勝って3位浮上。理想的な試合運びで11戦負けなしとしたというのに、試合後の闘莉王は「やりにくかったなあ。だって2点取っても、相手は前に出てこないんだから」と物足りなさそうだった。
山形戦の翌日は移動だけ。クールダウンだけとなると実質的に2日連続練習から離れる。好調時の感触を忘れたくない闘莉王は「ちょっとずつ感じが良くなってきた」と、自分のリズムで進めた。リーグ戦の折り返し地点となる17試合目。広島戦に向けて、もうスイッチが入った。 (木本邦彦)
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