2011年7月17日日曜日

千葉大で『カルト勧誘問題と学生支援』の公開講座開催

◆公開講座
 7月16日、千葉大学西千葉キャンパスに於いて公開講座【学生生活と勧誘問題】が行われた。
講師は北海道大学の櫻井義秀教授と大阪大学の招聘教員で僧侶も務める瓜生崇史氏、櫻井氏は『カルト勧誘と公共性』、瓜生氏は『信者の立場に立つ-カルトからみた「信仰」』をテーマに講演を行なった。






 櫻井氏は、カルト問題について「レッテル張りではないか?」という反論に言及、「カルトだから問題なのではなく、問題があるからカルトと呼ばれる」「通常の社会集団と異なるからカルトと呼ばれる」と言及。カルト団体への入信のパターンを紹介し、カルト論争についても詳細に解説した上で「個別の特定教団に於いてどのように入信したか?どんな活動をしているか?そこを見るべき、過度の抽象化は意味がない」と述べた。
 また櫻井氏は「大学における正体隠しの勧誘は宗教団体の布教ではなくキャッチセールスのそれと同じであり、カルトとラベリングしても構わない」と話した。
 櫻井氏は、新入生がカルトに勧誘されるプロセスと要因や大学の教務課・学生課・学生相談室の連携等にも触れ、現代宗教と公共性の関係から「責任を持たない教祖・幹部」を挙げ「宗教団体は霊界等の責任とするのではなく、ある程度世俗的な責任を持つべきである。それがないのがカルトである」と指摘した。



 瓜生氏は「大学におけるカルト勧誘と信者の思い」について、自身の経験を元に勧誘の実演を交え熱弁を振るった。破壊的カルトの特徴、カルト教祖の欺瞞、宗教団体のラーニングコスト等に言及し、偽装サークルの手練手管や孤独を狙うカルトの手口を詳細に解説、瓜生氏自身が親鸞会を脱会した際に相談に乗ってもらった西田公昭氏(立正大学)や高山正治牧師についても謝辞を述べた。

 また瓜生氏は、「カルトの教義は支離滅裂ではない」と指摘、「理路整然とした教えに惹かれた」という信者の「自分たちの知らない事についてはっきりとした解答を与えてくれる。解答があるように思い込まされる」との証言を紹介した。そして、カルト信者の思いを「私たちは洗脳されたロボットではない」「私たちは一生懸命生きてきた」と代弁、その上で、カルト信者が教団に抱く「間違いの無い真実」という思いは「信念によって信じているに過ぎない」と指摘した。
 重ねて「カルトもまたひとつの社会であり人生」であると話し、脱会は「本人の意思でする」、「カルトにいた時の人生がウソであり、今の人生が正しい。そんなことある筈がない」、「気づいてもらう」「知ってもらう」のが着地点であると話した。 
 講演の最後に瓜生氏は、聴講している学生に「自分が進む道を決めるのは自分だ」「私はあなた方が自分の人生を生きて欲しいと思っているだけだ」「自分が当たり前だと思っていることを徹底的に疑って欲しい」「疑問から目をそらすな!!内なる声に耳を傾けろ!!勇気をもて!!」と語りかけ、講演を締めくくった。

◆CARP学生・CARP関係者が多数来場
 この日の公開講座の聴講者は約50人、半数をCARP(原理研究会・統一協会の学生組織)の学生と関係者が占めた。

 両講師の講演後にそれぞれ質疑応答の時間が設けられたが、櫻井氏には、統一協会(統一教会)二世で千葉大CARPの学生から「講義の内容に矛盾点や事実と不一致な内容が多くみられた」「このような講義を千葉大でやることに疑問がある」「大学から呼び出されている」「教育学部の学生だが、教師になれないなどの脅しがあった」と声が上がった。櫻井氏は「あなたが具体的に活動を展開する中で問題が生じたのか、ここが肝心だと思いますが、今の話を聞いた段階ではなんとも言えない」と答えた。
 更にCARPの指導者からは「今現在いるメンバーや卒業生へのリサーチがない。研究されてないのに一方的にカルトに入るのはリスクがあるというのは学問的にもおかしい」「学問的根拠がない」等の指摘があったが、櫻井氏はCARP出身者の行なってきた問題ある勧誘・資金調達活動やその反省のなさに言及、学問的根拠については著書『統一教会』が日本学術振興会から審査を受け助成金が出されていることを明かし、学問的根拠を示した。

 瓜生氏への質疑でもCARP学生から「お話に出た高山牧師は『拉致監禁』に関与していることが判っているが、『拉致監禁』についてどう思うか」などと根拠のない的外れな質問がなされた。瓜生氏は「この場では話すつもりはありません」と相手にしなかった。

 質疑応答の際、CARP指導者から順次CARP学生に発言を促す光景が見られた。質問したCARP学生は講演中も手元の携帯電話をしきりにいじっており、CARP関係者からの指示で用意された質問を読み上げていたようだ。
 最前列に座り終始講師を睨みつけるように凝視していたCARPの女性学生、彼女には両講師が『サタン』に見えていたのかもしれない。
 この日の公開講座を聴講したCARP学生に両講師の言葉はどのように響いたのであろうか。

◆講師・企画者の感想

 公開講座を終えた両講師と企画者である宮野モモ子千葉大教授に感想を訊いた。

 櫻井義秀氏は、CARP関係者の質問が相次いだことについて「私自信、今までにCARPの人間を目の前に話すことがなかった。それはよかったと思う。彼らは私に対して批判的な情報しか持っていないようでした。本を読んで『ここがおかしい』ということであれば実のあるやり方だが、そうではなかったですね。教団の人から意見が出て問題がどこにあったのか判ってよかった。隠れずに出てこれる千葉大はオープンであると感心した。北大ではCARPは隠れてやっているのでこういうことがない」と述べ、瓜生崇氏は「『内なる声に耳を傾けて欲しい』『自分の人生を生きて欲しい』と繰り返し言ったのだけど、講義終了後に出てきたのは相変わらず講義とは関係の無い『拉致監禁』についての質問だけだった。少し残念だが、いつか分かってくれる日が来るものと思っている」と語った。

 今回の公開講座を企画した千葉大の宮野モモ子氏教授は記者の取材に対し「今回のオープン講座はキャリアを育てる講座の一つで現代学生の問題を考えながら豊かな市民としての資質を得ようとする授業を拡大したものでした。今回の企画からの学びを、学生たちが今後の学生生活に生かし、豊かな社会人に向けた学生生活を送れるようになることを期待したい」と話した。


33 コメント:

やまと さんのコメント...

おつかれさまです。きっと、話を聞いて、理解し気持ちが届いた信者もいると思います。

匿名 さんのコメント...

宗教には詳しくないが、この記事を読んで、『幸福の科学』は問題のあるカルトだと素直に思った。

問題があり過ぎるから、「やや日刊カルト新聞」でも人気高いみたいね。
オープンと言いながら、教団側に都合の悪いことは、騙したり、恐喝したり、隠蔽など平気でするんだもん!

匿名 さんのコメント...

>最前列に座り終始講師を睨みつけるように凝視していたCARPの女性学生、彼女には両講師が『サタン』に見えていたのかもしれない。

さすが白黒オセロ脳のエイト氏。
’最前列に座り終始熱心に拝聴していたCARPの女性学生’とすれば特に変でもなんでもない。
何でも’サタン視’するのだというレッテル張りもさすがです。

さて、Carp学生諸君。
堂々CARPを名乗って公開講座に参加してきたなら良い一歩であったと思う。

その上で
学生の本分学業を疎かにすることのないように。
CARPの活動ゆえ成績が悪いなどと言わせぬよう十分に優秀な成績で立派に卒業しなさい。

けして、留年、ましては藤倉氏のように’中退’などしないように。

しっかり学業での実績をもって学校と対話するのが肝要です。

匿名 さんのコメント...

2011年7月18日3:52匿名へ

あほ。
幸福の科学は偽装勧誘はしない。
堂々と名乗ってるよ。

宗教に詳しくないのに早合点
しちゃうお馬鹿さんだから
しょうがないかw

エイト さんのコメント...

2011年7月18日5:03の匿名さん

>さすが白黒オセロ脳のエイト氏。
’最前列に座り終始熱心に拝聴していたCARPの女性学生’とすれば特に変でもなんでもない。

‘終始熱心に拝聴していた”と‘終始講師を睨みつけるように凝視していた”では、全く意味が違うんだけど、‘白黒オセロ脳”では解らないかな。他のCARP学生が講師の言葉に破顔していた場面でもこの女性学生は終始講師を睨みつけていたということ。あなたの言い替えは‘変”です。

>何でも’サタン視’するのだというレッテル張りもさすがです。

このように私を‘レッテル張り”することもカルトの特徴ですね。

あつ さんのコメント...

この講座、行きたかったです。
まだ機会があれば、次回は是非。

匿名 さんのコメント...

2011年7月18日9:51匿名へ

>幸福の科学は偽装勧誘はしない。
>堂々と名乗ってるよ。

ボケ。
幸福の科学は偽装勧誘も過去にしてるよ!おまえが知らないだけだろ?

一般人を自分達の価値観で馬鹿にするから、全く信用出来ないよね。もう貴方のコメントで、幸福の科学が問題あるカルトだと認定されましたね。墓穴掘ってくれて、ありがとう!(笑)

悪魔の教祖を救世主だと思ってるなんて、愚かなことよ!天国の神をなめるなよ!!

匿名 さんのコメント...

エイトさん
直々の登場ありがとうございます。

でも、その女性学生さんの心の内は、ご本人しかわからないものですから。

”終始講師を睨みつけるように凝視していた”
というのはあくまでエイトさんあるいはお仲間さんの主観ではありませんか。

女性学生というのも日本語としては変ですね。
女学生というと中高生のことですからここは女子大生というのが適切ですかね。

ミスは誰にでもありますから直した方が良いと
おもいますよ。

この女子大生、凝視しているかのごとく見える時は、熱心かつ真剣なときかもしれませんよ。


そうそう藤倉さんにICSAの記事まだですかって聞いておいてください。
楽しみに待っていますから。
さすがに国際会議ですから主筆さんのお仕事かとおもいますが、エイトさんが書かれてもいいんじゃないですか?
わざわざ現地まで行って取材したのでしょう?
プレゼンターもされたようですし、早く読みたいものです。

やまと さんのコメント...

あつ さん
>この講座、行きたかったです。
>まだ機会があれば、次回は是非。


私も講座聞いてみたかったです。千葉なら行けたのに、残念。
もし、次回やカルト対策系の類似の講座があったら、行ってみたいです。


違法の正体隠し勧誘をする人は悪い、と思っていないからやるので、それがどのように人の心を傷つけるものなのか、人の人生を狂わす一歩になっているか理解できていない。何度も何度も講座を開き、伝えていくことが大切だと思います。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

もし入信したばかりの学生さんにも参加させていたのでしたら統一教会も大したものですが、おそらく参加した学生さんは、あらかじめ反牧教育(統一教会に反対している人々についてのネガティブイメージを植え付ける事)を受けている2世などでしょう。

彼らが統一教会によって植え付けられた恨みや憎しみから解放され、事実を理解する事を願います。

「講義の内容に矛盾点や事実と不一致な内容が多くみられた」との事ですが、質問者は、講義の内容の何が何と矛盾していて、どのような事実と不一致であったのかを具体的に述べたのでしょうか? それが出来なかったのであれば意味がありません。そして逆にそれが出来るほどに講義の内容を理解していけば、本当に矛盾しているものは何かを理解することもできるでしょう。

統一教会内部では「“主観的”事実」として信じられている「拉致監禁」という話も、統一教会外部の人間に聞いてほしいのであれば、まずはその話の客観的根拠を明らかにすることです。統一教会で暗示をかけられた自称被害者の証言だけでは不十分です。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

2011年7月18日13:15の匿名さん

反牧教育を受けた統一教会信者が、統一教会に反対する人々を見る時のその眼差しは、私も目の当たりにした事がありますが、まあすごいですよ。恨みと憎しみに満ちた般若のような顔でした。実際に見ればわかります。

匿名 さんのコメント...

お疲れ様です。一日も早く、カルト被害者がいなくなることを祈っています。統一教会は最悪な破壊的カルトです。信者には理性をもってカルトと決別してほしいものです。

似非 さんのコメント...

小さな事なのですが、気になったので…

2011年7月18日13:15 匿名さん

中学生や高校生の事は、一般的に『生徒』と呼びます。『学生』とは、一般的には大学生を差します。ほら、学生運動と言うではありませんか。

でも『女性学生』は、私個人的には『女子大生』若しくは『女学生』の方がナチュラルな気がします。

些細なことでした。

本論です。と言っても大した意見ではありませんが。

今回のカルトは統一協会などをターゲットにした内容だったのでしょうが、やはり私も読んでて『幸福の科学』のことを言っているのかな?と感じました。やはり一般人から見ると同類なのでしょうね。

匿名 さんのコメント...

似非さんへ

本当に
些細なことではありますが、
まず’女性学生’と言う言葉はyahoo,gooの国語辞典にありませんでした。

専門用語でもなく国語辞典にない言葉ですから
それで、日本語としては通常の表現ではない
変と思った次第です。

女学生についてはWikipediaに
中等教育を受ける女子生徒又は高等教育を受ける女子学生のこと。とありましたので

中高生のことと書きましたが、’旧制高等女学校の生徒’というのがより適切なのでしょう。

いずれにせよ。大学生に対して使用するにはあまり適さないと思いました。

ストレートに女子大生を使うか
全国紙のニュ-ス記事を見ても大学生に対して女性学生、女学生という表現はなく ’女子学生’という表現はありますから女子大生、女子学生いずれかが適切なのでしょう。

’女性学生’というのはやはりなしですね。

匿名 さんのコメント...

(笑)

女性学生でも女学生でも、別に。

どうして、そんな所が気になり、むきになっているのか意味不明だ。

ああ、匿名さんのコメント、全部否定されちゃったからか。「女性学生」だけは譲れないと(笑)子どもじゃないのだから…

そうだね、それでは「女学生」でいいんじゃない?現役統一教会員。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

記事に対して「女性学生」くらいしか突っ込みどころが無いという事でしょう。裏を返せば、それ以外の部分には反論できないという事です。

「自分がこれまで見たことが無いから間違っている。」「辞書に載っていないから間違っている。」と考えるのは、少し頭が固いのではないかと思います。私たちはロボットではなく人間なのですから、読む人の柔軟な読解力によって文章を解釈することが可能です。

30過ぎの女性さえ「~女子」と呼んでしまう昨今の風潮に違和感を感じている私にしてみれば、女性学生という表現には、逆にセンスを感じてしまいます。子供としてではなく、一人の責任ある大人として捉えるというニュアンスが感じられて、なかなか良いのではないかと思います。

匿名 さんのコメント...

>今回のカルトは統一協会などをターゲットにした内容だったのでしょうが、やはり私も読んでて『幸福の科学』のことを言っているのかな?と感じました。
>やはり一般人から見ると同類なのでしょうね。

同感です。洗脳されてると、180度違った解釈になりますよね。疑問を持たないから思考停止になり、教祖の考えに反する者は、全て敵になるかと思います。
少し前の「やや日刊カルト新聞」記事で、『幸福の科学学園幹部が敵対宣言!「反対派住民は最強最大の敵」』がありましたが、そこでの最近のコメントで、『流崩(りゅうほう)さん(2011年7月18日15:04)』のコメントで、社会心理学者の『破壊的カルトの特徴』をご紹介されていますが、私のような知人に信者のいる一般人には、とても参考になりました。
それを読んで、『幸福の科学』が『破壊的カルト』だと確信しました。

匿名 さんのコメント...

まだ幸福の科学をカルトとかのたまう
阿呆がいるのか?

嘆かわしい。

救世の法を読んで出直してこい!

匿名 さんのコメント...

>まだ幸福の科学をカルトとかのたまう
阿呆がいるのか?

お、いるいる、阿呆な幸福の科学職員発見!

「カルト」じゃなく、『破壊的カルト』だったね?失礼。

君さぁ、負け惜しみはやめて、地獄で十分反省しなよ!悪いことは言わないから(笑)

匿名 さんのコメント...

櫻井さんの話している写真に「録音、撮影はご遠慮ください」と書いてあるのに、どうして撮影した写真が掲載されているのですか?

匿名 さんのコメント...

やや日刊カルト新聞は特別な存在だからです。

匿名 さんのコメント...

ま、確かに「女性学生」の記載はどうでもいいよね。

匿名Zさんの認識はちょっと実情と違いますよ。
2世はいわゆる「反牧」なる者がいることは知っていても、反牧教育などは受けません。なぜって2世は拉致監禁される恐れがないから。

>統一教会内部では「“主観的”事実」として信じられている「拉致監禁」という話も、統一教会外部の人間に聞いてほしいのであれば、まずはその話の客観的根拠を明らかにすることです。統一教会で暗示をかけられた自称被害者の証言だけでは不十分です。

信者が教義の正当性を主張する、なら「主観的事実」といえるでしょうが、鍵の掛けられた部屋に監禁された、精神病院に入院させられたという類は外部的事実であって統一教会の暗示とは関係ないと思うのですが…
これも教会による暗示だ!と言いたいのであれば、もうご自由にとしか言えませんが。

ICSAでの報告内容に関する記事は私も希望しています。バルセロナにまで行ったのに生ハムの写真を載せるだけじゃ、残念すぎる。

匿名 さんのコメント...

色々な二世もいるので、拉致監禁は無いにしても、似たようなことは有りますけどね。
自らの意思で入信したわけでもなく、自分の知らないところで、聖杯うけたり、祝福受けたり、挙句には逃げても脱会扱いされていなかったり。
名前が残っていても今後の人生に害はなさそうなので、勝手にしろってところですけどね。

匿名 さんのコメント...

なぜか今回、統一教会の人達すらも、スペイン・バルセロナで開催された「国際カルト学会(ICSA)」のやや日での記事を待ちわびているように感じます。

「拉致監禁」話をやや日がどう書くか、期待しているのでしょうか。

いっそ、やや日の発表だけで、統一教会の訴えはスルーした記事で良いと思います。何言っても、叩く材料にしかしなさそうですし。

統一教会の「拉致監禁」訴えグループは、最近ネタ不足のようです。清水牧師という方の所にも後藤氏から最近、告訴状が届いたようです。その反応を見て、また「拉致監禁」問題を盛り上げたりして、頑張っているようです。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

2011年7月19日11:45の匿名さん

おっしゃる通り、確かに以前は、反牧教育は、親に内緒で信仰させている1世用の教育プログラムでした。今でも第一義的にはそうでしょう。
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/psy/1308552365/260

ただし、最近は2世信者にも反牧教育が行われています。外部に敵を作る事により内部の結束を高めるためでしょう。自分達はかわいそうな拉致監禁被害者を救う正義のヒーローなのだという気分に酔わせる事によって、自分達が違法行為や犯罪行為を行う反社会的組織の構成員であり加害者であるという現実から目を逸らす事が出来ます。統一教会という組織は、内部に善を作ることが出来ないので、外部に悪を投射し、相対的に内部に善があるかのような錯覚を見ているのです。

厄介なのは、多くの場合、「反牧教育の内容は、決して反牧(統一教会に反対している人々)に話してはいけない」と教えられている事です。「恩讐を愛せ」という言葉に従い、統一教会員は、植え付けられた恨みや憎しみ表面化させることなく、心の奥深くにため込んでいきます。





「鍵の掛けられた部屋に閉じ込められた」
「精神病院に入院させられた」

なにやら勘違いをされているようですが、それらはおっしゃる通り、客観的事実ですよ。
それらは、統一教会に入信してまともに話し合いが出来なくなってしまった家族を救うために、そうせざるを得ない正当な理由があっての事なので、当然逮捕監禁罪には問われていませんし、精神病院への入院も、正当な医師免許をもった医師が診断し、入院の必要性を認めたのですから、正当な医療行為でであり、何ら違法性はありません。脱会支援を受ける受けないにかかわらず、統一教会を信仰すれば、精神病になる可能性はあるのです。これは文鮮明氏の3番目の奥さんとの長男も例外ではありませんでした。統一教会員には「信仰を捨てるくらいなら死んだ方がマシだ」と暗示をかけられている人もいますから、信仰を否定された教会員の自殺や自傷行為を防止する必要もあります。すべては統一教会員の為に愛情をもって行われているものです。

それらを「拉致監禁」と呼び換えることなく、ありのままを信者に伝えているのであれば、何も問題はないのです。

私が統一教会の主観であると言ったのは、それらの脱会支援行為を拉致監禁と呼び変え、
「反対牧師が暴言、暴行、虐待、強姦をしている」
「脱会支援のせいで自殺した統一教会員がいる」
「脱会支援はお金儲けの為に行われている」
などと、教会員に教え込んでいる事柄についてです。

彼らが「拉致監禁だ」と叫んできたことが、客観的に調べると犯罪行為ではなく家族の愛情にもとづく行為であった事実は、後藤さん事件の検察審査会議決文書にある通りです。
http://dailycult.blogspot.com/2010/10/blog-post_1156.html

匿名 さんのコメント...

昭和55年(人ナ)第1号

判  決
東京都世田谷区○○○丁目○番○○号の○○○
請求者 ○○ ○
東京都久留米市小山○丁目○番○号
久留米ヶ丘病院内
被拘束者 I
東京都久留米市小山○丁目○番○号
拘束者 久留米ヶ丘病院院長 ○ ○○
右当事者間の昭和55年(人ナ)第1号人身保護請求事件について、当裁判所は次のとおり判決する。

主 文
被拘束者Iを釈放する。
本件手続費用は拘束者の負担とする。

事 実

請求者代理人は、主文と同旨の判決を求め、拘束者代理人は「請求者の請求を棄却する。被拘束者Iを拘束者に引き渡す。本件手続費用は請求者の負担とする」との判決を求めた。
請求者代理人は、請求の理由として次のとおり述べた。

1. 被拘束者Iは、昭和54年12月7日、徳島県徳島市○○○○○○○番○号において、父○○○○・母○○○○○らによって手錠を掛けられ、乗用自動車に押し込められ、麻酔薬を注射されて眠らされた上で、翌8日、東京都久留米市小山○丁目○番○号所在の久留米ヶ丘病院に連行され、その情を知っていた拘束者である同病院院長○○○によって同病院に強制的に入院させられたものであり、被拘束者は、現在も拘束されている。
2. 被拘束者は、昭和24年○月○日生まれで、昭和43年3月徳島県立○○高等学校卒業し、同年4月慶応義塾大学商学部に入学して、昭和47年3月同学部を卒業し、同年4月同大学法学部に入学したが、昭和48年4月29日文鮮明を創立者とする世界基督教統一神霊協会(以下「統一教会」という)の東京本部教会に入会した。被拘束者は、昭和51年3月右法学部を卒業して郷里の徳島市に帰り、市民大学講座を開設するなどして活動していたところ、昭和54年6月、かねて加盟していた国際勝共連合(以下「勝共連合」という)の○○県本部事務局長に就任し、日夜同連合の運動に従事していたのであって、被拘束者は、拘束される日まで心身ともに健全であった。
3. 被拘束者の両親及び弟○○○○は、統一教会及び勝共連合の主義主張に反対であり、以前より被拘束者を統一教会及び勝共連号の組織から脱退させたいと考えていたところ、被拘束者が信仰仲間の○○○○○おt婚約したことを聞き及ぶや、被拘束者を統一教会及び勝共連合の組織から脱退させ、かつ、○○○○○との婚姻を阻止して両親の望む相手と婚姻させる手段はないものかと思案した。折柄被拘束者の両親及び弟は、統一教会に対する狂信的な反対者で全国原理被害者更正会の会長と名乗る後藤富五郎が、既に何人もの統一教会の会員をその父母と共謀して拉致し、久留米ヶ丘病院に強制入院させることによって「更正」させたと宣伝していることを知り、同人の甘言に乗って右と同様の手段を講ずることを決め、前記1記載のような所為に出て、被拘束者を拘束者に拘束っせるに至ったものである。
4. 被拘束者は、拘束者による拘束と洗脳のための処置により、行動の自由は勿論、統一教会の会員としての信仰の自由、勝共連合の会員としての政治活動の自由及び婚姻の自由等憲法の保障する基本的人権をことごとく踏みにじられている。たとえ両親であっても、成人に達した息子を、意見が食い違うことを理由として精神病院に強制入院させることは許されるべきことではない。
5. よって、請求者は、統一教会東京本部の家庭部長として、会員である被拘束者の人権を守るために被拘束者の救済を求めるものである。

理 由

拘束者が、昭和54年12月8日以降被拘束者Iを拘束者の肩書住所地所在久留米ヶ丘病院に入院させて同人を拘束していることは当事者間に争いがない。
そこで拘束者は、被拘束者が別紙診断書記載のような症状を呈していたので、精神縁製法第33条の趣旨に則り、保護義務者である両親の同意を得て被拘束者を久留米ヶ丘病院に入院させているものであると主張するのであるが、弁論の全趣旨により成立を認め得る疎乙第1、第2号証によっては、いまだ被拘束者が精神障害者であると診断されたものと認めることはできないというべきであり(右各号証の診断書には病名が記載されていない)、また、被拘束者を入院させるにつき、同人の扶養義務者のうちから家庭裁判所が選任した保護義務者の同意を得たとの事実を認め得る資料が存在しないばかりでなく、被拘束者本人の同意を得たとの事実については、その主張も、これを認め得る資料も存在しない。してみれば、その余の点について検討するまでもなく、拘束者において被拘束者を拘束し得べき事由は認められないものというべきである。
よって、請求者の拘束者に対する本件人身j保護請求は理由があるから、これを容認して、被拘束者Iをを釈放することとし、本件手続費用の負担につき人身 保護法第17条、人身保護規則第46条、民事訴訟法第89条を適用して、主文のとおり判決する。

東京高等裁判所第二特別部
裁判長判事 杉 田 洋 一
     判事 蓑 田 速 夫
     判事 加 藤 一 隆

匿名 さんのコメント...

昭和55年(人ナ)第1号人身保護請求事件
請求者 ○○ ○
拘束者 ○○病院院長 ○○○○
被拘束者 E子
参加人 ○○○○○
同    ○○○○○
昭和55年4月26日
請求者代理人
      弁護士 上 野 忠 義
      弁護士 高 村 正 彦



1. 準備書面

請求者としては既に何回も裁判所に請願した如く被拘束者の即時自由回復を求める。被拘束者は未成年者ではない。被拘束者は犯罪者ではない。被拘束者は病人ではない。被拘束者は信仰の故に迫害され精神病院に閉じ込められた者である。仮釈放されたものの未だに居住移転の自由も旅行の自由もない。
被拘束者をこれ以上拘束することは憲法違反である。それに対して、裁判所も弁護士も医師も両親も責任を取らなければならない。

2. 本件の背後にある親子問題の根本原因は両親が聖人に達した子供の信教の自由を認めず、その自由に対する妨害と抑圧を繰り返したことにあるのである。これは両親が一方的に悪い。
何故ならば、両親には子供の信仰の自由を奪う権利がない。親といえども、自己の世界観を聖人に達した子供に押し付ける権利がない。被拘束者は誰にも迷惑をかけていない。信仰に生きるという幸せを追求していただけである。子供は親の所有物ではない。
3. 人身保護事件は家事事件ではない。
迅速な自由回復が第一の目的である。被拘束者は成人に達しているので本件の家庭問題については親子の自由意志に委ねられるべきである。家庭問題の解決を理由に被拘束者の自由がいささかなりとも侵害されてはならない。
4. 国選代理人が被拘束者の代理人であるにもかかわらず、本人の明示した意思に反し、自由回復に反対した態度を取ったことは、誠に遺憾である。
5. 被拘束者の父、○○○○○は「被拘束者が精神病を患ったとは思っていない。彼女を精神病院に入院させたのは統一教会などから隔離させるためである」と証言した。被拘束者が病人でないことは、親自身が自白したところであり、又本人の言動を見れば一目瞭然である。事実は歴然としている。自由回復を遅らせる理由は何もない。被拘束者は信仰の故に迫害されているだけである。
6. 親は尊い。親子関係は大切である。しかし子を殺す親もいるのである。本件の如く子供を気狂い扱いして精神病院に監禁する親もいる。「親」という字に免責的効果はない。親の子に対する人格無視、人権無視に裁判所が力を貸すことは出来ない。人権週間の標語の如く「人権擁護は家庭から」である。
7. 裁判所は宗教の正当性を審理出来ないし、予断を持ってはならない。憲法は異端を知らない。宗教裁判は許されない。どの宗教にも等しく法の保護を与えるべきである。個人は自分の好きな宗教を選ぶ権利がある。それは信教の自由であるとともに幸福追求の権利の一部である。
8. 声を大にして叫ぶ。
被拘束者に自由を!
裁判の遅延は裁判の拒否である。

’この裁判で、E子さんを監禁した病院側が全面的に請求を認める形で和解することとなり、判決を待たずしてE子さんは自由の身となる。’

事件の表示 昭和55年(人ナ)第1号
期日 昭和55年4月26日午前10時00分
場所 高松高等裁判所法廷(公開)
裁判長裁判官 越智 傳
    裁判官 山口茂一
    裁判官 川波利明
裁判所書記官 横関 功

匿名 さんのコメント...

昭和56年(人)第1号人身保護請求事件
請求者 ○○ ○
請求者代理人 
        弁護士 上 野 忠 義
        弁護士 川口光太郎
        弁護士 堀 川 文 孝
被拘束者 S子
拘束者 医療法人○○会○○病院院長○○○○

昭和56年10月26日


1. (以下、「請求の原因」部分から引用)

被拘束者Sは、昭和56年8月20日兵庫県川西市内において、父○○○○・母○○○○らによって乗用自動車に乗せられ同日深夜から翌日早朝にかけて、栃木県○○市○○町○○番地所在の○○○○病院に連行され、その事情を知っていた拘束者である同病院院長○○○○によって強制的に入院させられ、引続き同病院内に拘束されている。
2. 被拘束者は、昭和31年○月○○日父○○○○・母○○○○の長女として岡山県○○市に生まれ、昭和47年12月30日世界基督教統一神霊協会(略称・統一教会)に入教し、昭和49年3月岡山県○○○高校を、同53年3月武庫川女子大学文学部を卒業し、昭和53年4月から現在まで兵庫県川西市立○○小学校に教員として勤務するかたわら、信仰を固く守っているものである。
3. 最近統一教会員が、両親らによって棄教を強いられ、これに応じないときは精神病院に監禁されるという事件が、全国的に発生している。
4. 請求者は統一教会の信者として、会員である被拘束者の人権を守るため本請求に及ぶ次第である。




事件の表示 昭和56年(人)第1号
期日 昭和56年10月26日午前10時0分
場所 宇都宮地方裁判所 足利支部
裁判長裁判官 多賀谷雄一
    裁判官 杉本孝子
    裁判官 小林 宗
裁判所書記官 大島光雄

匿名 さんのコメント...

入院中のS子に対して浅見定雄(東北学院大助教授=当時)が病院を訪問して脱会説得に当たっていたが、これを人権侵害であるとして人身保護請求裁判を起こしたところ病院側が全面的に請求を認め、即座にS子を解放するという和解が成立した。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

長々と書いていただいていますが、重要なのは「判決文」や「議決文」であり、「請求」や「準備書面」の部分は統一教会側の一方的主張に過ぎません。


たしかに、診断や法手続きなどを怠ったまま拘束を行えば、問題となるでしょう。
そう言った部分については、きちんとしていくべきだと思いますね。

匿名 さんのコメント...

札幌「青春を返せ」裁判の原告(元教会員)たちの裁判記録を見ると、
21名の証言があり、そのうちの8名は「自分は監禁されていた」という表現を認めている。
さらに、別の8名は、監禁という表現は認めていが、鍵がかけられており、出入りが自由でなかったことを認めている。
また、別の2人は軟禁状態であったことを認めているんだそうな。

是非、ウソか真か裁判記録掲載して下さいな
はっきりしますから。

匿名Z(SDG) さんのコメント...

ですから、一部のケースにおいて物理的拘束力の行使が存在したことは確かでしょう。監禁された当時は反牧を受けていた統一教会員が彼らの主観として監禁だと感じていたことも事実でしょう。
しかしその後冷静さを取り戻し、客観的に物事を見つめる事が出来るようになった時、その背景にある家族の愛に気付くのです。

問題は、それが、統一教会の言うように悪意にもとづくものであったか、それとも議決文にあるように愛情と善意にもとづくものであり、客観的にも、教育的行為の範囲内と認められるものであったかでしょう。

匿名 さんのコメント...

「自分が当たり前だと思っていることを徹底的に疑って欲しい」「疑問から目をそらすな!!内なる声に耳を傾けろ!!勇気をもて!!」

坊さんに、こう語りかけられても説得力がありませんね。

こうした言葉は、三離れが進む伝統教団の坊さん方も、考えるべき点ですね。

自分の宗派の祖師、仏、本尊について徹底的に疑う、定額のない、葬儀、法要、布施、戒名、葬儀代金など、徹底的に疑ってほしいし、疑問から目をそらすなと言いたいですね。

カルトに問題があるのは当然ながら、伝統教団も十分に問題があります。

カルト問題を扱うことは、坊さん寺院の免罪符になりませんね。