福島第一原発の事故の収束へ向けた工程表は、原子炉の冷温停止を目指すステップ2に移りました。しかし、避難区域の解除の時期などは盛り込まれていません。

 細野原発担当大臣:「当初のステップ1の目標を達成できたと考えております」
 政府や東京電力は、放射性物質の放出量が事故当時のおよそ200万分の1に減少し、原子炉の安定的な冷却を目標としたステップ1を達成したと発表しました。また、来年1月までに原子炉を冷温停止に持ち込むとしたステップ2も大筋で変更しませんでした。ただ、格納容器を水で満たす「冠水」は計画から削除し、新たに原発施設周辺での除染作業を盛り込みました。避難指示の解除や区域の縮小は、ステップ2を達成してから具体的な検討に入ります。一方、緊急時避難準備区域については、来月初めまでに安全性を確認したうえで解除を判断するとしています。

撮影:陸上自衛隊

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