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日向灘でサンゴ死滅、新燃岳から大量の降灰

火山灰に表面が覆われたテーブル状のサンゴ。手の平で水流を作って当てると灰が舞い上がった(16日午後0時34分、宮崎県日南市大島沖の水深12mで)=板山康成撮影

 鹿児島、宮崎県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)の火山灰が、宮崎県日南市沖の日向灘に生息するサンゴに積もり、一部が死滅していることが宮崎大の深見裕伸准教授(海洋生物学)らの調査で分かった。16日、被害が確認された海域に潜った。

 現場は同市油津港の南約5キロに位置する大島の西側。一帯は日南海岸国定公園に指定されている。島は火口の南東約65キロにあるが、1月26、27日の噴火の際には大量の降灰が確認された。

 水深5〜15メートルに潜ると、テーブル状のスリバチサンゴやミドリイシが広がっていた。しかし多くのサンゴが本来の色彩を失い、灰色になっていた。手であおぐと灰が舞い上がってサンゴの表面があらわれたが、一部が白く変色し死んでいた。深見准教授は「灰が積もってサンゴが窒息状態になったとみられる」と指摘している。

2011年2月17日  読売新聞)
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