「さて、次はフェンリルお前の番だな」
「はっ」
主君であるアイスの言葉に従いフェンリルが中心へと進み出る。
そして探索者カードを差し出し、能力値を表示する。
フェンリル
Lv:95
年齢:29
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:EX
器用:SS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、魔物騎兵、氷雪の制覇者、シチリア王国・宮廷騎士団長、シチリア王国・宮廷魔術師団長
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、魔法上昇、戦技上昇、水氷魔法効果上昇、高速詠唱、無詠唱、多重魔法、氷精霊の加護、魔物騎乗、水属性、氷属性、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:水神スサ
職業:騎士王
装備:氷剣アブソリュート・ゼロ、氷杖ステイシス、オリハルコンのブレストプレート、氷竜の革のジャケット、氷竜の革のズボン、氷竜の革靴
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
「ほう。これは、多才多芸ですのう」
「貴方達の特化された能力値を見せられた後にそれを言われても、嫌味にしか聞こえませんよ」
オウルの感心したような言葉にフェンリルは苦笑する。
「確か、嬢ちゃんの乗騎は、自らと同じ名を冠する魔狼フェンリルだったな?」
「じょ、嬢ちゃん?確かに私の相棒は、大陸北に生息する、私と同じ名の魔狼フェンリルですが。しかし、嬢ちゃんという呼ばれ方は」
グラナルに対し困惑するフェンリル。
「ははは、まあ俺とあんたの年の差を考えれば嬢ちゃんで間違いないだろう」
気にせず笑うグラナルに、フェンリルは諦めたように溜息を吐いた。
「それでは次は我が国の勇者達の番かな?」
アルスがそう言って、まずはヤンに中心に立つよう促す。
ヤンは強気で傲慢な表情で中心に立つと、カードを掲げ、能力値を表示した。
ヤン
Lv:78
年齢:18
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:S
器用:S
精神:S
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7705 次のLvまで95
預金:0コメル
「へえ、元々戦技上昇の中には剣技上昇と格闘技上昇も弱いとは言え含まれているのに、更に重複して剣技上昇と格闘技上昇がかかってるのか」
「封術ってのがこの世界の狭間に邪神を封印する為の術って訳だね。なんでも勇者の名を冠するシークレットウェポンはその世界の狭間の力を利用できるとか」
「職業:勇者ってのは素質としては大したもんみたいだが、でも今の所それ以上見るべきところはないねぇ」
ブレイズが僅かに感心した声を出し、カイトが商人としての知識を披露し、ミネアが最後に総評を下し締める。
ヤンは反論できず、悔しそうな憎悪に燃える目をしながら戻っていった。
「それでは次にエミリー」
アルスに呼ばれ、エミリーが中心へと進み出て、カードを取り出し能力値を表示する。
エミリー
Lv:79
年齢:18
筋力:S
体力:S
魔力:SS
敏捷:S
器用:SS
精神:SS
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7811 次のLvまで89
預金:0コメル
「ふぅむ、こりゃあさっきの奴とあんまり代わり映えしねぇなぁ」
「父上、失礼でしょう!!」
ノブツナの評価にやはり悔しそうな憎らしそうな瞳をしながら戻っていくエミリー。
「最後にライバン」
ライバンが中心へと進み出て、気が進まなそうにしながらカードを差し出し能力値を見せる。
ライバン
Lv:76
年齢:18
筋力:S
体力:S
魔力:S
敏捷:SS
器用:SS
精神:SS
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7508 次のLvまで92
預金:0コメル
「職業:勇者ってのは没個性だな」
「まあ、これからの成長を期待すれば、全てにおいて優れている者になれる可能性もあるということでは?」
「どちらかというと器用貧乏になりそうな気がするのう」
グラナルが酷評し、少しばかりの共通点を見出したフェンリルがフォローし、オウルが駄目だしする。
そしてやはりライバンもまた悔しそうな憎しみの籠った目で戻っていった。
「さてそれでは今度は称号:勇者の紹介に移ろう。マリア」
アルスの声に応え、マリアが中心へと進み出て、能力値を表示する。
マリア
Lv:99
年齢:40
筋力:S
体力:S
魔力:EX
敏捷:SSS
器用:SS
精神:S
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、勇者、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:魔力操作、思考加速、思考分割、魔法上昇、高速詠唱、無詠唱、炎属性、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:火神アグニ
職業:魔賢帝
装備:炎杖カグツチ、竜革のローブ、竜革の靴
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
「称号:勇者と言っても俺達とあまり変わらんみたいだな」
「ええ」
ヴァリアスにアロウンが同意する。
特に反応する事も無くマリアはそのまま静かに戻っていく。
「それでは次にマグナス」
マグナスが静かに中心に立ち能力値を表示したカードを掲げる。
マグナス
Lv:99
年齢:42
筋力:SS
体力:SS
魔力:S
敏捷:SSS
器用:SS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、纏う者、勇者、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔闘術、思考加速、格闘技上昇、聖属性、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:闘神バルス
職業:闘師
装備:神拳スパルタクス、オリハルコンのブレストプレート、ミスリル絹の服、ミスリル絹のズボン、竜革の靴
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
「やはり称号:勇者とSS級相当探索者の間に差が無いって話は事実なのか?」
「今の所、そう見えるね」
ダリウスにカイトが同意する。
マグナスもまた特に反応することなく、元の位置へと戻っていった。
「それでは次に、近衛隊副隊長・ジルドレイ」
アルスの言葉に従いジルドレイが中心に立ち能力値を見せる。
ジルドレイ
Lv:99
年齢:53
筋力:SS
体力:SS
魔力:S
敏捷:EX
器用:SS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、バーサーカー、勇者、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊副隊長
特性:狂化×5、思考加速、戦技上昇、狂属性、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:戦神アレス
職業:覇戦士
装備:風剣ミストラル、オリハルコンのプレートメイル、オリハルコンのバックラー
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
「あの“狂風”ジルドレイでもこの程度か」
「いや、称号:勇者の方々の武器は全て究極級のシークレットウェポンらしいですから、そこが重要なのかもしれません」
グラナルに対し、アロウンが見解を告げる。
やはりジルドレイも特に反応することなく元の位置へ戻る。
流石にこれだけ言われて何も反応を示さない称号:勇者達に、周囲の者は僅かに不審を感じる。
「さて、続いて近衛隊隊長・カタリナ」
アルスが自分の娘に声をかける。
カタリナは中心に立つとカードを掲げ能力値を表示した。
カタリナ
Lv:99
年齢:23
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:EX
器用:SSS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、勇者、クロスメリア王国・王女、クロスメリア王国・近衛隊隊長
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、魔法上昇、戦技上昇、高速詠唱、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:戦神アレス
職業:騎士王
装備:聖十字斧槍ストライク、オリハルコンのブレストプレート、オリハルコンのバックラー、フェザーブーツ
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
やはりSS級相当探索者とそれほど変わるようには見えない能力値に、僅かに場が落胆の色に染まる。
だが気にした様子も無く戻って行くカタリナ。
「さて最後に私の番だね」
そう言って進み出たアルスは自らの能力値を表示したカードを差し出す。
アルス
Lv:99
年齢:55
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:EX
器用:SS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、勇者、クロスメリア王国・国王
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、魔法上昇、戦技上昇、高速詠唱、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:戦神アレス
職業:騎士王
装備:絶対王剣エクスカリバー、絶対王権の鞘、オリハルコンのプレートメイル、イージスの盾
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
かの勇者王でさえ、やはりSS級相当探索者達とそう変わらない能力値である事に、場の落胆の色が濃くなる。
「ふん、どいつもこいつも気楽なもんだ」
ただ一度アルスと戦い引き分けた経験を持つノブツナのみが、アルスの力の真価を理解していた。
場の空気を気にした様子も無くアルスは告げる。
「さて、これで我々の紹介は終わりだね。ゲッシュ殿、続きを頼むよ」
そしてアルスは元の位置へと戻っていった。
面白いと思ってもらえたらどうぞ宜しくお願いします。
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