あれから次の日の早朝、リリアは宿の洗濯場を借り、血の付いたシーツを自分で恥ずかしそうに洗うと、そのまま帰って行った。
フレイヤは全て分かっているような笑みを見せていたが。
そしてスレイはふと考える。
この都市に来てから、関係を持った女性はもう6名にも及ぶ。
目的を果たしたとして、これだけの責任がある状態でこの都市を離れる事ができるかと、自分で疑問に思ってしまう。
それに、この都市以外にも自分が責任を持つ女性はいるのだ。
自分のあまりの不誠実さに苦笑いしながらも、魅力的な女性に好かれるというのは嬉しい事だと思えた。
そんな自分はやはりろくでもない男だと自覚する。
しかしただ1つ、そんな女性全員に対し自分が本気だというのだけは、絶対に言い切れる事実であった。
その次の日の朝、スレイは久しぶりに都市を一人で歩いていた。
やはり男として魅力的な女性達に好かれ、共に過ごすのは楽しいが、たまには一人になりたい時も出てきてしまう。
全く贅沢な話だったが、今のスレイは丁度そんな気分で、そしてその状況を満喫していた。
そこへ都市の真っ只中に怒声が響きわたる。
「いたか!?」
「いや、こっちの道にはいなかった、市民への聞き込みはどうなってる!?」
「何件か怪しいローブを着てフードを被った人物の目撃情報はありますが、流石にそんな相手には誰も関わりたいとは思わないようで、せいぜいそのぐらいしか」
「くそっ、早く見つけないと、あの人の性格上どんな騒動を起こすか分からないぞ、早く見つけ出すんだ!」
朝っぱらからやけに物騒な話をしているのは、クロスメリア王国の騎士団の鎧を着た、十数人の男達であった。
これはかなり珍しいことである。
クロスメリア王国の一部でありながら、クロスメリア王国とは一線を隔して、独立志向が強いこの迷宮都市アルデリアに、クロスメリア王国の騎士が入ってくることは滅多に無い。
色々と、探索者ギルドとの交渉も必要になってきて面倒極まりないからだ。
その面倒極まりない手続きを行った上で、クロスメリア王国の騎士がこれだけ入りこんでいるとなると余程な大事なのだろう。
ただそれだけ考えると、スレイは騎士達の傍を何も気にせず通り過ぎる。
そうしてクロスメリア王国の騎士団の喧騒から離れて、都市の商店街へと向かって歩いていく。
そうして、クロスメリア王国の騎士団の喧騒からは大分離れて商店街に程近い路地で、それは起きた。
突然スレイの頭上から、怒声が響きわたる。
「そこの方、危ないですからどきなさい!」
ずいぶんと人に命令するのに慣れたような女性の声であった。
すぐに頭上を見上げると、1人の女性が上空から降って来るところだった。
近くには高い建物が建ち並んでいるので、その内のどれかから飛び降りてきたのであろう。
よほど自分の身体能力に自信があると見える。
そこまで読み取り、考えながらも、身体は自然と動いていた。
女性が着地しようと構えていた足を軽く払う。
「え?」
驚いた女性を強引に横向きの体勢にさせると、所謂お姫様抱っこの形で女性を受け止めた。
あまりのことに呆然とした女性の顔が覗く。
ローブを着ていて、先程までは深くフードを被っていたので見えなかったが、今強引に横抱きに受け止めた時にフードが脱げたため、隠されていた女性の顔がはっきりと見えている。
縦巻きにロールした金髪に、赤い瞳。
年齢は20歳ほどであろうか?
強い意志を感じさせる瞳に、今は僅かに戸惑いの色が見える。
何処か豪奢で、華美な印象を感じさせる絶世の美貌。
豪華さをそのままくり抜いて、人の形にしたらこうなるだろうとしか言えない絶世の美女であった。
美女は自分が見知らぬ青年の腕に横抱きに、つまりお姫様抱っこされていることに気付くと、すさまじい勢いで顔を赤く染める。
「な、何をなさるんですの!!」
すぐさま強引に身体を捻り、スレイの腕の中から抜け出した美女は、スレイを睨んで来る。
スレイは何事も無かったかのように平然と答えた。
「いや、美女が上から降ってきたもので受け止めてみた」
その物言いに女性は最初硬直すると、すぐに表情が笑みに染まり、上品に、けれど思いっきり笑っていた。
「うふふふふっ、貴方面白い子ですわね」
なにやら人を子供扱いしながら、上機嫌な様子である。
そうして美女は人の上に立つ者の風格を以て命令してきた。
「貴方にわたくしをエスコートさせてあげてよ。さあ、今のこの都市の商店街でも案内してちょうだいな」
文字通り降って湧いた厄介事に、スレイは溜息を吐くのだった。
「それで、あんたの名前は?」
都市の商店街、その只中で今更ながらに問う。
それに関する答えは明らかな誤魔化しで、ついでに質問が付いて来た。
「そうねぇ、リナと呼ぶことを許してあげるわ。それじゃあ貴方のお名前は?」
スレイは溜息を吐いて応える。
「スレイだ」
それにリナは嬉しそうに笑う。
「そう、スレイって言うのね。でもさっきの、それだけ若いのに相当できるのね。わたくしをあのようにしたのは貴方が初めてよ」
意味ありげに頬を赤く染めて意味深な言葉を嘯く。
それには流石のスレイも困った。
周囲からやたらとキツイ視線が集まってきたのだ。
今のリナは再びフードを深く被って顔のほとんどを隠しているのだが、見える口元だけでも相当な美女だと予想できたのだろう。
そして実際リナは絶世の美女と言っていい。
そんな相手と意味深な会話をしていれば、男どもの嫉妬は当然かもしれない。
だがそういう視線自体は昔から慣れているのですぐに気にならなくなった。
だがリナの相手はやりづらくて仕方ないと、スレイは感じている。
つい先程出会ったばかりだというのに、リナの態度がやたらと親しげなのだ。
しかも腕なんか組んできて、その豊かな胸が明らかにわざとスレイの腕に押し付けられていた。
「うふふ、貴方誇っても良くってよ。わたくしをあのように驚かせたのなんて、お父様やジル以外じゃ貴方が始めてだもの」
彼女の父親とやらや、知らない人間の名前を出されて比較されても反応のしようもないのだがと、スレイは思う。
「それで、どんな場所の案内がご所望なんだ?」
スレイの言葉に、リナは少し考え込むように顎に指を当てるとこう言った。
「そうですわね。なるべくならここ最近、半年ぐらいの間にできたような新しいお店がいいですわ。わたくしも半年前まではここに居ましたのよ?」
その言葉にスレイは考え込む。
「そうだな、俺も約1ヵ月前に来たばかりなので、この都市のことはまだ良く分かっていないんだが」
その言葉に驚いたような顔をするリナ。
「あら?そうなんですの?てっきりその年齢では珍しい、熟練した探索者なのかと思ってましたわ」
スレイは少し気になって聞いてみた。
「なぜそう思ったんだ?」
スレイに質問され、頭を捻って考えるリナ。
「そうですわね。なんと言いますか、風格というかプレッシャーというか、そういう物が一般の人と全然違ってて、大きな力を感じるんですわ。結構正確ですのよ、わたくしのこの勘。そうですわ、貴方のその風体からして探索者なのは間違ってませんわよね?カードを見せて頂いてよろしいかしら?」
迷ったスレイは条件を出す。
「悪いが、結構秘匿したい部分などもあってな。名前、Lv、年齢、職業だけならかまわないが」
リナは頷いて条件を受け入れる。
「わかりましたわ。確かに出会ったばかりの相手に、そこまで見せたりできませんわよね。それでは見せて頂けますかしら?」
スレイはカードを取り出して見せた。
そこには、
スレイ
Lv:43
年齢:18
職業:剣鬼
と表示されていた。
「えっ!?」
驚愕の表情を浮かべるリナ。
「あ、貴方!たった約1ヵ月で43までLvを上げましたの!?いったいどれだけの無茶をしてきたの!?」
リナが先程までの落ち着きを放り出して大声を出す。
そんなリナに、スレイは逆に驚いて問い返す。
「確かに相当な無茶はしてきたと思うが、そんなに珍しい事か?俺の友人達はエルシア学園の卒業生だが、もともとのLvが15くらいだったのが、この約1ヵ月で40ぐらいになっているぞ」
スレイの言葉に、リナはまだ落ち着かずに続ける。
「それはそれで確かに早い成長ですけれど、まだLv40くらいまでなら納得できますわ。けれど、そのLv40を越えているということが問題ですのよ。通常Lv40を越えた辺りからLvを上げるのは難しくなってきて、10上げるのに年単位という事も珍しくありませんのに。わたくしでさえ……」
と、リナは唐突に口を噤む。
「あんたでさえ、なんなんだ?」
リナはそのまま平静を取り戻す。
「いいえ、なんでもありませんわ。とにかくそれだけあなたの成長速度は異常だと言うことですわ。年齢だって18だなんて、物腰が落ち着いているのでてっきりもっと上、わたくしと同じくらいだと思ってましたわ。だいたい年上の人間に対する口の利き方がなっていませんのよ」
言われ慣れている言葉に、スレイは何時も通りに答えた。
「あいにく、相手が誰であっても、基本的に態度は変えないことにしている。不愉快だったらすまないが、無理に俺と関わらない方がいいんじゃないか?」
リナは呆れたように言葉を返す。
「本当に、口が減りませんわね。ですがまあ、無理に取り繕った言葉よりはずっとマシですわ。それじゃあ話を戻しますけれど、この都市の最近の人気スポットや新しくできたお店なんかはわかりませんの?」
スレイは正直に答える。
「新しくできた店舗やらは把握できていないが、最近の人気スポットなら、だいたい把握しているぞ。友人達や知り合いと一緒に行くことは多いからな」
もちろんデートで、である。
そんなことを知らないリナは、それでは、と宣言する。
「わたくしを案内して楽しませてくださいな、ちょっと変わった探索者さん」
スレイは内心、変わっているのはお互い様だろうと思いながらも、長年の学習の成果を発揮し口には出さず、代わりにわざと丁寧にこう言った。
「わかりました、それではご案内致しましょう、お姫様?」
一瞬、リナがビクリと反応したようだったが、次の瞬間にはもう元に戻っている。
そうして2人での都市巡りが始まった。
スレイが知る限りの最近の流行・人気スポットを見て回った後、人ごみに疲れたという事で訪れた人気の無い公園の広場、リナの視線がスレイに突き刺さるような鋭さを持っていた。
「なんだ?さっきから。言いたいことがあるならさっさと言ってくれないか?」
リナは、はぁっと溜息を吐く。
「いえ、良くこんなデート向きな人気スポットばっかり知っていたものだと思いまして、貴方、実は相当な女ったらしなんじゃなくって?」
スレイはなんと言う事もないように答える。
「いや、そんなことは無いと思うが」
リナはどこか呆れたような視線になる。
そんな時だった。
「やっと見つけましたよ姫さん。全くあんたってやつぁ、いつもいつも人に苦労させてくれる。さぁ、とっとと帰りますよ」
そんな事を言いながら現れたのは、40代ほどの壮年の男であった。
スレイは、少し前から近づいて来ている気配は感じていたが、本当に目的が自分達かどうか分からなかったので様子見していたのだが、どうやらピンポイントで目的は自分達、というよりリナだったようである。
そうして男はリナに向かって手を伸ばす。
思わずスレイは、男がリナに向かって伸ばした手を横から掴み止めていた。
「なんですか姫様、この小僧は?ヤンチャをするのはいいですが、あんまり他人を巻き込まないようにして下さいよ。おい、小僧、邪魔をするな。俺はこれからこのお転婆姫様を連れて帰らなきゃいけないんだからな」
スレイはただ静かに言葉を返す。
「あんた達がどういう関係かは知らないが、ちょっと過保護すぎるんじゃないか?こいつだってちゃんと帰るべき時には自分で帰るだろう。保護者が必要な少女と呼ぶにはちょっとばかり薹が立ってる気がするんだが」
「なんですって!?」
「あははははっ、こりゃあいい、最高だ!!」
リナが怒りの表情を浮かべ、男が大笑いする。
だが、と、男は続ける。
「悪いがお姫様の我侭と、ヤンチャな坊主の相手をしている暇は無くてな、少し眠ってろ」
「ちょっと、ジル、お止めなさい!」
リナの静止の声を無視して放たれた男ジルの鳩尾を狙った一撃を、スレイは難なく受け止め、逆に化勁で以ってその力のベクトルを操作し、ジルと呼ばれた男の体勢を崩していた。
驚愕したような表情をしながらも身体を回転させ、すぐに体勢を立て直すジル。
「小僧、お前何もんだ?」
その声には剣呑な色が混じっていた。
リナが慌てて止めようとする。
「ちょっと待ちなさいジル、その子はわたくしが都市を案内させただけの子よ、何を警戒しているのか知らないけどお止めなさい!」
だがその言葉を無視して、ジルは剣を抜く。
「スレイという者だ、今は一介の探索者をやっている」
そうしてスレイも刀、紅刀アスラを抜き放った。
その禍々しい輝きを放つ深紅の刀身を見て、ジルは瞠目する。
「シークレットウェポンのディラク刀だと?しかもその禍々しい妖気、本気で何もんだお前さん」
スレイは呆れたように返す。
「だから、ただの一介の探索者だと言っているだろう」
そうして一瞬、構えも予備動作すらも無く、しかもひたすらに速く巧緻な刀術すら以って、スレイはジルと交差し、互いにその位置を交換する。
そうしてジルは額から血を流していた。
「ちっ、浅いか」
「くっ」
予想以上のスレイの技量に舌を巻き、傷口から力が抜けるような心地を味わいながら、ジルが切り札の狂化を発動しようとしたその時。
「っ!?」
「!?」
二人の間にすさまじく巨大なハルバードが振り下ろされる。
慌てて飛びのく二人。
ハルバードは十字の光輝を放ち地面を十字に切り裂きながら、その余波のみで巨大なクレーターを作り、二人の動きを止めていた。
「お止めなさいと言っているでしょう」
そう言って、振り下ろしたハルバードを再び持ち上げ肩にかついだのはリナである。
先程までは何も持たなかった筈の武器の出現に、恐らくは魔法の袋から出したのであろうが、これだけの巨大な武器を持ち運びでき、すぐに取り出せるその利便性に、スレイは少々驚きを感じる。
リナは言う。
「もう、わかったわ。ジル、わたくしは今日はこれで帰りますから剣を収めなさいな。それとスレイ、無謀なのはあまり感心しませんわよ?」
その言葉を聞いたスレイはすぐに刀を収め、その様子を見たジルも剣を収める。
ジルは言う。
「スレイって言ったなお前さん、決着はまた会った時に付けるとしようや」
「ああわかった、それで構わない」
スレイはあくまで静かに言葉を返すと、リナに向き直る。
「あまりお転婆なのは止めておくんだなお姫様?それではな、今日はそれなりに楽しかった」
言うなりスレイはその場から立ち去る。
そうして2人からは見えない完全に離れた場所まで行くと、冷や汗を拭いそっとひとりごちた。
「あれが、近衛隊隊長・姫勇者カタリナとそのシークレットウェポン、究極級、聖十字斧槍ストライク。それに近衛隊副隊長・狂風ジルドレイとそのシークレットウェポン、究極級、風剣ミストラル、か。まったく、今日はとんだ厄日だったな」
スレイが立ち去った後、ジルドレイが顔をしかめて額の傷を触り治癒魔法をかける。
そんなジルドレイにカタリナが尋ねる。
「ねぇ、ジル。貴方が一方的に怪我をするなんて手加減したのかしら?」
そんなカタリナにジルは顔をますますしかめて答える。
「いや、とんでもねぇ、本気も本気でしたさ。思わず切り札の一つ狂化を使いそうになったぐらいでさぁ。流石にミストラルの能力までは使う気はありませんでしたが、あいつぁ間違いなく本物だ。あの年頃であれとは、本気でいったい何者なんで?」
そんなジルの言葉にカタリナは答える。
「ただの一介の探索者だそうですわ、この都市に来てから約1ヵ月だっていう、ね。ちなみにLvは43で中級職の剣鬼でしたわ、能力値までは見せてもらえませんでしたけど。でも、そう、ジルが本気でやって、ジルに傷を付けたんですの」
カタリナはスレイが去った方を情熱的な視線で見つめて、カードを取り出し自分の能力値を確かめてみる、
カタリナ
Lv:99
年齢:23
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:EX
器用:SSS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、勇者、クロスメリア王国・王女、クロスメリア王国・近衛隊隊長
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、魔法上昇、戦技上昇、高速詠唱、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:戦神アレス
職業:騎士王
装備:聖十字斧槍ストライク、オリハルコンのブレストプレート、オリハルコンのバックラー、フェザーブーツ
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
これだけの能力値でも、今のところジルドレイから5本に1本取るのが精々だという事を考えれば、Lv43でジルドレイを一方的に傷つけたスレイの出鱈目さが良く分かる。
「い、1ヵ月でLv43ってのぁどんなでたらめな奴ですか!しかもLv43でLv99の俺に傷をつけるたぁ……。うちの職業:勇者どもにもちったぁ見習わせたいですな」
そう言って、ジルドレイは自分の能力値をカードを取り出し見てみる、そこには
ジルドレイ
Lv:99
年齢:49
筋力:SS
体力:SS
魔力:S
敏捷:EX
器用:SS
精神:SS
運勢:SS
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、竜殺し(ドラゴン・バスター)、バーサーカー、勇者、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊副隊長
特性:狂化×5、思考加速、戦技上昇、狂属性、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、光耐性、闇耐性
祝福:戦神アレス
職業:覇戦士
装備:風剣ミストラル、オリハルコンのプレートメイル、オリハルコンのバックラー
経験値:9999 次のLvまで0
預金:0コメル
とあった。
僅かLv43の青年がその自分を一方的に傷つけた事に改めて驚嘆し、そして自分が責任を持って鍛え直さなければならない頭の痛い三人組を思い出すジルドレイ。
自分にただの一撃すら入れられない彼らの能力値を思い起こす、
ヤン
Lv:78
年齢:18
筋力:SS
体力:SS
魔力:SS
敏捷:S
器用:S
精神:S
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7705 次のLvまで95
預金:0コメル
エミリー
Lv:79
年齢:18
筋力:S
体力:S
魔力:SS
敏捷:S
器用:SS
精神:SS
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7811 次のLvまで89
預金:0コメル
ライバン
Lv:76
年齢:18
筋力:S
体力:S
魔力:S
敏捷:SS
器用:SS
精神:SS
運勢:S
称号:不死殺し(アンデッド・キラー)、クロスメリア王国・一代大公、クロスメリア王国・近衛隊隊員
特性:闘気術、魔力操作、思考加速、思考分割、剣技上昇、格闘技上昇、魔法上昇、戦技上昇、炎耐性、水耐性、土耐性、風耐性、毒耐性、封術
祝福:光神ヴァレリア
職業:勇者
装備:勇者の剣、勇者の盾、勇者の鎧
経験値:7508 次のLvまで92
預金:0コメル
と、明らかにLvにおいては先程の青年より上でありながら、先程の青年より弱いと断言できる事に頭痛が酷くなる。
「しかし俺は姫様以上に化物らしい人間を初めて見ましたよ。しかも今の姫様の態度、どうやらついに遅い春がやってきたみたいですな」
にやにやと笑うジルドレイ。
「まあ、それも当然ですか。切り札を使えば今はまだ負ける気はしませんが、あれがそのまま成長したらどんな化物になるやら、楽しみなような恐いような。年齢は少々若すぎる気がしますが、というかむしろ姫様が行き遅れなんですが、それなりに年齢が近くて姫様に釣り合いが取れる相手なんて始めてですからねぇ」
と、スレイの方を情熱的な視線で見つめていたはずのカタリナが自分の方を冷たく見ているのに気付くジルドレイ。
さぁっとジルドレイの顔が青ざめる。
「遅い春?化物?行き遅れ?そう、あなたはわたくしのことそんな目で見ていたんですのね?覚悟はいいかしら」
「ち、ちょっと待っ」
そうして、人気の無い公園に男の悲鳴が響き渡るのだった。
面白いと思ってもらえたらどうぞ宜しくお願いします。
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