放射性セシウムに汚染された疑いがある福島県産の牛肉が岡山県に流通したとされる問題で、県は19日、県内の食肉販売業者が購入し、冷凍保管していた肉11・８キロを検査した結果、セシウムやヨウ素といった放射性物質は検出されなかったと発表した。

　この牛肉は福島県郡山市などでセシウムを含む稲わらが与えられたとみられる牛計84頭のうちの１頭の一部。18日までの兵庫県の調査で、５月に加古川市の卸業者を介し、岡山県の業者が購入していたことが判明していた。

　県は19日、この業者を立ち入り調査し、個体識別番号から当該の肉と確認。全量が販売されずに冷凍庫で保管していたことから、一部を採取して県環境保健センター（岡山市南区内尾）で調べた。