普通に暮らしていたら家族や隣人に通報され、警察が病院へ……
それを機に仕事を失い、再就職が困難になった4人が激白!
精神科強制入院の種類は大きく分けて2つ。
自傷他害のおそれがある場合の措置入院と、医師と保護者もしくは家族の同意により行われる医療保護入院だ。
精神科入院数のおよそ4割がこれに該当すると言われる。
だが、中には「正常」であるにも関わらず、理解しがたい経緯で強制入院の憂き目にあった人々が存在する。入院中、医師や病院スタッフが「病気ではない」と認めながらも退院できなかったという事例もある。おまけに退院後も、社会感覚をすぐに取り戻せなかったり、地域の偏見などで社会復帰が容易ではないという。
取材を進めていくと、病床数と医師一人当たりの患者数が世界一という事実、病床数と採算の関係、そして精神科医療が治安と結び付けられてきた歴史的経緯が浮かび上がった。
日本の精神科医療は一体どうなっているのか?
実際にあった怖い話をまじえてお届けします。