【ＮＱＮニューヨーク＝古江敦子】18日のニューヨーク金先物相場は10日続伸した。ニューヨーク商品取引所（ＣＯＭＥＸ）で取引の中心である８月物は前週末比12.3ドル高の１トロイオンス1602.4ドルで終えた。一時1607.9ドルまで上昇し、中心限月としての過去最高値を更新した。欧米の債務問題の不透明感から、実物資産の裏付けのある金先物に買いが膨らんだ。
ギリシャの支援問題を協議する21日のユーロ圏首脳会議に向け、事態が大きく前進しないのではないかという警戒感が金市場で広がったという。米連邦政府債務の上限引き上げ問題も現時点で大きな進展が見られない。投資家のリスク回避姿勢が強まり、資金の逃避先として金は買われた。
欧米の債務問題を背景に、ドルやユーロなど通貨の信認が低下するとの見方もあった。金は代替通貨としての側面もあるため、買いを誘った。
８月物は早朝の取引で初めて1600ドル台に乗せ、その後も水準を切り上げた。金の中心限月は４月19日に初めて一時1500ドル台に乗せ、わずか３カ月後に1600ドルを突破した。
銀は４日続伸。プラチナは反発した。
COMEX、ニューヨーク
| 日経平均(円) | 9,889.72 | -84.75 | 19日 大引 |
|---|---|---|---|
| NYダウ(ドル) | 12,517.34 | +132.18 | 19日 10:35 |
| 英FTSE100 | 5,801.14 | +48.33 | 19日 15:35 |
| ドル/円 | 78.94 - .96 | -0.25円高 | 19日 23:29 |
| ユーロ/円 | 112.06 - .08 | +0.32円安 | 19日 23:29 |
| 長期金利(%) | 1.075 | -0.010 | 19日 16:19 |
| NY原油(ドル) | 95.93 | -1.31 | 18日 終値 |
| 使用率: | 59.8% | 3315/5540万kW |
|---|---|---|
| 20日の予想: | 75.9% | 14～15時比較的余裕 |
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