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2008-11-30 ロビンソンよりフライデーが賢いのが面白い
再びお金の島のロビンソン
このコンテンツは、シルビオ・ゲゼル「自然的経済秩序」(岩田憲明・廣田裕之訳)を基にしています。けれども、本文ではMarnierの解釈も入り混じっているの点を注意して下さい。
このコンテンツはお金の島のロビンソンの子コンテンツになります。
2008-11-29
ゲームは1日1時間、晴れの日も雨の日も
富の未来 |
先日、電車の中でゲームボーイカラー*1をやっている方を見かけました。今は21世紀ですよ!?
ゲームボーイミクロ、思えば不遇なヤツです。
大きさは携帯電話と同じくらい。カバンの中でも己を主張せず、ソフトはゲームボーイアドバンスのものが充実しているのに。
すぐにニンテンドーDSが出てしまったのが痛かったんでしょうかね。
Marnier的にはスーファミ程度のゲームが携帯電話のサイズで10〜30分遊べるのが一番良いゲームとの付き合い方なのですが。
例としては、携帯電話の細かい機能を少しずつ改善、カメラが3Mから4Mになったとか、色がおしゃれになったとか、というのがクリーム色に赤や青の点線の部分。つまりオーバースペックゾーンの戦い。でも途中でiPhoneが開発できれば、ドンとそっちに飛べる(=緑の曲線矢印)わけですね。
任天堂内部のことですが、ゲームボーイミクロは、id:Chikirinさん言うところのオーバースペックゾーン。でも、ニンテンドーDSでもって、ドンと飛んでいってしまわれたわけですね。しかもDSでアドバンスのソフト遊べるし。
でもMarnierは、このミクロを中古で800円*2で買ったので、全然オッケーです。イノベーションの良いところは新しいものが登場することによる恩恵だけでなく古いものがとんでもなく安くなる恩恵*3もあるのです。安くなったからといって、古いものの価値が落ちたわけではないと思うんです*4。
まだまだウチではミクロは現役です。
2008-11-24 お金って何なんでしょうpart.1
お金の島のロビンソン
シルビオ・ゲゼル「自然的経済秩序」(岩田憲明・廣田裕之訳)から
財は減損する
ここで展開する金利理論の正しさを証明する試金石として、また昔からの偏見にとらわれた読者にまさにこの問題についての正しい理解を深めてもらうために、私はこの部をロビンソン・クルーソーの寓話で始めることにする。
2008-11-21 アメリカ自体が特殊なので日米の比較って意味なくね?
日本の政治形態は、パンアジアの中ではむしろ普通なんじゃないか
keyword: 開発独裁(developmental dictatorship)
経済発展のための政治的安定を正当な理由として、国民の政治参加を著しく制限する政体。
A.【一党独裁でリーダーは頻繁に変える国】
日本(自民党, 50-90年代)
ベトナム(共産党, 60年代- )
インド(国民会議, 60年代-90年代)
※国民は政治に無関心(世襲議員が多く被選挙権の行使がほとんどない)
※選挙は権益誘導型、開発独裁の定義の前半はほぼ完璧に満たしている
※産業に対して、政府は金も口も出す
B.【一党独裁でリーダーの在任期間が長い国(政党がリーダーの独裁を支持)】
シンガポール(リー・クワン・ユー人民行動党, 60年代- )
インドネシア(スハルト-スカルノ政権, 60年代-90年代)
フィリピン(マルコス政権, 60年代-90年代)
マレーシア(マハティール政権, 60年代-90年代)
中華人民共和国(共産党, 50年代- )および中央アジア諸国
※ごりごりの開発独裁、社会主義的な計画経済を志向することが多い...腐敗するかもね
※当然、産業に対して、政府は金も口も出す
※ここに挙げた国でシンガポール以外は、アジア経済危機以降、政権と政策が大きく変わっているイメージ
C.【政党もリーダーも頻繁にチェンジする国】
韓国、台湾、90年代以降のフィリピンとインドネシア
※なぜか二大政党ではなく新党立ち上げ→政権交代の形が多い
※産業が特定分野に偏り(モノカルチャー的)過剰生産との戦いになることが多い
※政府は産業に対して金は出すが口は出さない傾向、ただし産業界からの政府への働きかけは強い
D.【リーダーの在任期間が長いが政党は変わる国】
タイ(国王の許可→軍事クーデター→政権交代を数セット繰り返した)
※タクシン政権以外は開発独裁的とはいえない
※政府主導の産業振興
【未知数】
ロシア(プーチン政権, 2000年代-)
まとめてみて思ったのは
アジアでは、きちんとした議会制民主主義を導入している国(not NATION but POWER)のほうが少数派。ってか存在するの?
日本はA.で上手くいっていたが今後はB.を望む人(小泉自民を支持したような人)とC.を望む人(小沢民主による政権交代を望む人)で大荒れに荒れそう。wktk
相関関係であって因果関係ではないし、示量的なものはあまり示せてない。
適当な分析。
2008-11-19
人はいつか死ぬ、だから
メメントの森 |
Marnier的には、一度会った人は二度と会わないくらいの心構えでいます。
いや、毎日顔合わせちゃいますけど。
でも、一回一回が一期一会だと思って接しています。接したいと思っています。
究極的には、人は一人です。
一生涯付き合う人なんてごく少数だし、死ぬ間際まで連れ添ってくれる人なんて、もっとごく少ないです。*1
でもね、だからといって、ほとんどの人付き合いが無意味ではないでしょ?
出会いの数だけ、別れがあって、別れた時に初めて、その大切さが分かるんです。
夕方に笑って別れて、次の朝にもまた会うつもりだけど、
それが一生の別れになってしまうかもしれない、
そして、そうなっても後悔しなくて良い。
そういう関係に、できればなりたいのです。
このMarnierの考えは、変だと自分でも思っています。
旅人の発想です。特定の土地に根を張り、毎日同じ人と会う人生を否定するような発想です。
あるいは、こんな事、考えるまでもなく実行できる人がいて、そちらのほうが断然素晴らしい人間なのかもしてません。
けれども、Marnier的には、これが自然です。
明日死んでも良いように生きていたいのです。*2
2008-11-15 バカでいいじゃん
賢い下僕と愚かな下僕
主人は,賢い下僕に5タラント、愚鈍な下僕に1タラントを与えて旅に出ました。
賢い下僕はそのお金を運用して倍額に増やしましたが、愚鈍な下僕は土の中にしまい込んだままでした。
タレント(才能)の語源。聖書のマタイだかそこらへん。
何故、主人は賢い下僕に全額与えなかったのでしょうか?
聖書の昔においては、資産運用が5、リスクヘッジが1であった。そう解釈しておきます.
もちろん、賢い下僕のほうが高額の手取りをもらったに違いないし、それが聖書の趣旨(能力のあるものに、多くのタラントを)なのですが、本当に賢いのは、下僕ではなく、それを使う主人なのです.
優秀な人がいれば、事業は拡大するに決まってます。
けれども主人は、愚か者の持ち味も活かしたのです。
愚鈍で、それゆえに1タラントを大切に守り抜いた下僕も、やはり世の中には必要なのだ。そう思いませんか?
もっとも,そう思うのMarnierだけみたいで、聖書の中では愚鈍な下僕は叱られるのですが。ムキーッ。なら最初っから預けるなよって思って、上の解釈をでっち上げたのでした。
ちゃんちゃん♪
2008-11-07 すげー
ヒトES細胞から層構造を持った大脳皮質組織の産生に成功
理研がやってくれました。
ヒトのES細胞から分化させた大脳皮質特有の組織は、ヒト胎児の大脳皮質とよく似た4層構造を自己組織化的に形成し、神経活動を自発的に行なう生理機能を持つことを確かめました。
http://www.riken.jp/r-world/info/release/press/2008/081106/index.html(太字はMarnier)
さらっと書いてるけど、人間のアイデンティティである「考える」に迫ろうとしてますよ、バイオテクノロジーはここまできたか!!!!
まず、試験管内で脳の「構造」もどきを作り出せるのがすごい。Marnierがごちゃごちゃ言うより理研の中の人のコメント
従来の「細胞レベル」の利用も、一定の価値はありますが、今回のように大脳皮質細胞が有機的に組織構築し、しかも一部の神経ネットワークの活動を持ったものができれば、こうした機能的な組織の利用によって、薬理作用の研究や毒性研究、またアルツハイマー病などの原因研究やワクチン開発などが、より“生体に近い組織環境”で行うことが可能となります。
そして、ここ強調!
今回の成果の応用は、このようないわば「ミニ器官」の医学利用の先鞭となることが期待されます。
「ミニ器官」そのものは、他の組織で成功しているのですが、相手が「脳」という複雑で研究があまり進んでいない器官である意義は大きい。今後10年の脳科学の進歩は、想像を絶するレベルになる予感。
ぜひ、本家本元の日本で活用されて欲しいッス。
2008-11-02 うすれゆくバカ【訂正】
人を怒らせるには
id:aurelianoのキングオブうすらバカについて
まずこの人物には件のエントリーにブックマークコメントをつけること自体がうすらバカという自覚がまるでない。
件のエントリは釣りでした宣言した後に
その上で、驚くべきことに自分のことを本当に頭が良いと思っている。自分が頭が良いと思いながら他人のことを見下し、それでいながら他人を見下すやつはバカだという言説で他人をこき下ろすという自己矛盾。
えーと、id:tororo-imoは
- 自分が頭が良いと思いながら他人のことを見下している
- 他人を見下すやつはバカだという言説をもっている
よって、id:aurelianoは
- 自分はid:tororo-imoより頭が良いと思いがらid:tororo-imoのことを見下している
- しかしid:tororo-imoの他人を見下すやつはバカだという言説の否定はできていない
ただ、矛盾しているという意味ではクレタ人のパラドックスに則ってるから面白くもある。しかしそれは、結果的に面白くなっただけであってこの人物が面白いわけではない。この人物は真のうすらバカであるから、そういう面白い矛盾にも気付けずに無自覚にやっている。一周回ってたまたまそうなっただけなのだ。その意味で真のうすらバカらしくとことん救いようがない。それからついで言っておくと、ゲーデルの不完全性定理は世界は矛盾していることを証明している。それを受け取れるかどうかがうすらバカとそれ以外とを隔てる分水嶺となる。それはルビンの壷に似ている。ルビンの壷が人の顔を描いてないのにそこにそれを感得させるように、ゲーデルは数学の証明をしながら世界の実相についても証明してみせた。「ゲーデル、エッシャー、バッハ」はまさしくそのルビンの壷的にゲーデルやエッシャーやバッハが描いた世界の実相を読み取ろうとしている本である。そのことを感得できないことこそが真のうすらバカである証左。
何言ってるかわかんないや。Marnierはゲーデルの定理を知りません。Wikipediaとか本とかでゲーデルの定理が証明した事は分かるけど、ゲーデルの定理そのものは知りません。数式で証明しない限り、Marnierの中では理解した事になりません。
結局Marnierの解釈は
id:tororo-imoが循環論法(トートロジーでもいいよ)に陥っているゆえにうすらバカであるとid:aurelianoが結論づけているのだ。Marnierはそう解釈します。
- 小学生A「バーカ」
- 小学生B「バカっていったほうがバカなんだぞ!」
- 小学生A「ならお前だってバカじゃないか」
でもキングオブ真性バカならMarnierです
以下、最初に書いたエントリ。事実関係を誤認していたみたいです。謝罪します。
大切に思っているものをけなすこと。
「ハックルベリー・フィンの冒険」という小説に、一度読んだら忘れられない一節がある。物語の後半、囚われの身となった逃亡奴隷のジムを、ハックが助けようと決意する重要なシーンの直後に出てくる有名な一節だ。それを、ここに書き写したい。
黒ん坊の女のうしろから、小さな黒ん坊の女の子が一人と、男の子が二人、粗麻のシャツだけという姿でやってきて、母親の着物にまつわりつきながら、母親のかげから恥ずかしそうに僕のほうを見ている。黒ん坊の子供はいつもこうする。すると、今度は白人の女が家から走り出てきた。四十五歳から五十歳くらいの年格好で、帽子をかぶらず、手に紡ぎ棒を持っていた。そのうしろから、その女の白い子供たちがきて、黒ん坊の子供たちと同じようなことをした。
「ハックルベリイ・フィンの冒険」マーク・トゥエイン著/村岡花子訳この一節を初めて読んだ時、ぼくは感動にしばらく涙が止まらなかった。感激にしばらく震えが止まらなかった。この一節は、これまで書かれた世界中のあらゆる小説の中でも最も美しいシーンの一つである。
本当に大切なのは、語られた言葉ではなく語られなかった言葉だ -ハックルベリーに会いに行く
に対して
さてさて、うすらバカ。そもそもバカってなんやねん。うすらバカ言う方がバカやろと、ツッコミ多数でした。Marnierもツッコミに混ざって遊んでました。その結果がこれ。
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081102/1225620016
どちらが「うすらバカ」かなんてMarnierは興味ありません。Marnierは天からバカを与えられた、選ばれし直球バカですから。*1
ただ、id:aurelianoが「感動にしばらく涙が止まらなかった。感激にしばらく震えが止まらなかった」とまで書いてしまう渾身のエントリに「うすらバカ」はひどいかな。Marnierだったらキレますよ。Marnierだったらね。
id:tororo-imoはこの件に関しては謝罪すべき。人の感情を逆なでする権利は誰にも許されていない。あなたが正しいかどうかなんて、この件には全然っ関係ない。エチケットの問題。
id:aurelianoは矛を収めるべき。やりかたが、ちと大人気ない。あなたが当該記事で伝えたかった感動は、id:tororo-imoには1ミクロンも伝わっていないが仕方がない。あなたと彼では、生まれ育った環境、出会った人々、感動した出来事、全てが違う。あなたの記事であなたの意図が彼に伝わらず、的外れなコメントが返ってきたら、そりゃ「うすらバカ」って思うでしょうけど*2、言葉が通じるだけで奇跡と思わないと。コミュニケーションってそんなもん。
Marnierは両者と無関係だし、両者のこれまでの確執は知らないし、関連エントリもろくに読んでません。なにより、id:aurelianoの内面とid:tororo-imoの考えなんて全然分かんない。人は、他人の心の中なんて分からない。こんなエントリ書く権利なんて、本当は持ってないのですが。
この問題は、「意見の対立」ではなく「感情のもつれ」に見えたのです。でもって適当に書いただけなのでした。
tororo-imo
あー、勘違いしているようなので、一応、訂正コメントしておきます。私は、http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081020/1224508365に対しては何もコメントしてません。該当ブクマは、http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081030/1225376346に対して付けたブクマです。id:aurelianoが、どうやら対象エントリを間違って記載している模様です。今一度、私の該当ブクマより、私のブクマが「どのエントリに対するブクマ」なのか、ご確認いただけると幸いです。
Marnier
あー、恥ずかしい。どうしよう、どう訂正しよう。トラバ送ってしまった手前、記事削除はしたくないので、きちんとMarnierの見解を書きます。ご指摘ありがとうございます。
Marnier
えーと、id:aurelianoがhttp://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081030/122537634でうすらバカのブコメを募集して、id:tororo-imoが選ばれたという理解でオッケー?
tororo-imo
>えーと、id:aurelianoがhttp://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081030/122537634でうすらバカのブコメを募集して、id:tororo-imoが選ばれたという理解でオッケー?
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081030/1225376346ですね。で、そのブコメで、「そういっているお前もうすらバカじゃねーの? なにせゲーデルを誤解してて、それを指摘されても直さないんだし(要約)」というブコメを書いて、「キングオブうすらバカ」に選ばれたのが私のようですw
2008-11-01 経済学は自然科学じゃないので嫌いだ
麻生の経済対策のすごさが分かってない奴が多すぎな件について が分からない件について
Marnierだって、大して知識ないし、とんちんかんな事言っているかもしれないけれど
http://anond.hatelabo.jp/20081031220936
日本経済の何がヤバイのか
サブプライム問題がきっかけとなった金融危機がヤバさの全てみたいに思われているけど、日本経済にはバブル崩壊以降ずっと悩まされてる問題がある。それはデフレだ。失われた10年と呼ばれた90年代以降、物価は下落傾向にある。物価が下落すると、まず物の生産者でもあるサラリーマンの給料も下がる。加えて、企業の債務も増えてしまうことになるから(債務は同じ1億円でも、1億円の持つ価値自体が上がってしまう)、経済活動はますます落ち込んでいく。これが本当のヤバイ所だ。
今回のデフレの原因は技術革新とグローバル化にもあるんじゃないかな。「10年前と比べてパソコンがいかに値下がりしたか」なんてのも消費者物価指数には含まれてしまう。安価な中国製品が入ってくるだけでも物価は下がる。そういう訳で、物価が下がるのは需要が弱いからだけとは限らない*1。賃金の抑制と企業債務については次段の「3つの過剰」で考えるべき。
小泉・竹中構造改革のまやかし
小泉・竹中は不況の原因はリストラが足りないからだと言って、"構造改革”を進めた。
「リストラが足りない」というのは「3つの過剰」すなわち「設備、雇用、債務」を日本企業が必死になって解消したことを指しているのかな。これは民間主導で行われたことで、政府が後押しした感も否めないが、小泉・竹中のせいにするのはおかしい。
でも、これは全くの逆効果で、銀行は企業にますます金を貸さなくなった。デフレというのは、供給に比べて需要が不足しているっていう現象だ。需要不足を解決するのが処方箋のはずなのに、いくら供給側を改革しても仕方がない。おかげで、とりわけ地方の経済はガタガタになってしまった。
中学校の教科書レベルの経済学だが、一般的に生産過剰になるとデフレになる。供給側を改革するのは間違っていない。
仮に政府が庶民の購買力を上げるような政策をとったとしたら企業は「3つの過剰」を削減するどころかますます巨大化し、もっとひどいこと(ひどいバブルや大量の赤字国債乱発)になっていたかもよ。
あと、地方の経済ガタガタは、公共投資に依存する形でしか成り立たない地方経済が問題で、小泉・竹中が行った「三位一体の改革」はそれを解消するために行われた面もある。*2
必要なのは、マネーの量を増やすこと
それでも、小泉・竹中時代に景気が回復したじゃないかと反論する人がいるかもしれない。でも、それは"構造改革”のおかげじゃない。日銀がマネーの量を増やしたことで、長期金利が下がって円安になったため、企業の輸出が好調になったというのが真相だ。
生産拠点は中国でしたが?あの時の景気回復は、アメリカ・EU・新興国の経済成長に牽引されたものと考えたほうが良い。日銀の円安誘導については批判も多い。
長期金利が下がると、日本国債持ってるよりもアメリカ国債の方がいいってことになって、円を売ってドルを買う流れができる。こんなに金利が低いとこれ以上金利を下げられないから金融政策は意味がないというのは大きな間違いで、マネーの量を増やせば長期金利は下がる。
金利については「流動性の罠」についてコメントしておかなければ説得力がなくなる。*3そもそも今回のサブプライム事件は過剰流動性が引き起こした側面もあるわけで。
そして、長期金利が下がれば、円安を誘導するだけじゃなくて、企業も金を借りて設備投資を活発にしようと思うようになる。
さっきあなた、銀行は企業にますます金を貸さなくなったって言ってなかった?どっち?
ノーベル賞経済学者やFRB議長も認める政策
マネーの量を増やすっていうことについて、この2日間で大きな動きがあった。1つは、麻生が発表した2兆円の給付金制度。
はてブのコメントでも指摘されていたが給付金は、ただお金が移動するだけ。*4この財源って、元々はウチらの税金でしょ...?
もう1つは、日銀の金利引き下げだ。金利を下げるためには、日銀は大量にマネーを市場に放出しないといけない。
利下げ?量的緩和?どういうニュアンスか分からないが、ここは同意。
そして、このような政策を一番強く主張していたのは、FRB議長のベン・バーナンキ。「デフレ克服には、ヘリコプターから金をばらまけばいい」という例え話を使うことから、ヘリコプター・ベンとも呼ばれる。
ジョークだろ?
そして、もう1人が、今年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン。クルーグマンは、何年も前から、日本は財政政策をもっと拡大し、それに合わせて日銀はマネーを増やすべきだと主張していた。こんな感じで、麻生の政策は、アメリカの経済学の大御所も認めている極めて考えつくされた政策で、決して選挙目当てのバラマキなどではないのだ。
クルーグマンの著作を腰をすえて読んだことないので何ともいえないのだけど、ノーベル経済学賞受賞者を抱えたロングターム・キャピタル・マネージメント(LTCM)みたいなのもいるので、この賞にそこまでの権威を感じていない。
日本経済はきっと復活する
復活させるのは、他ならぬ私たち。頑張って働こうぜ。政治家はパフォーマンスではなく政策で選ぼうぜ。そして、何年か経ち、日本経済がかつての輝きを取り戻した時には、昔秋葉原で口を歪めていた麻生なんてのもいたなぁ*5と、お酒を飲みながら感傷に浸る日がきっとくるはずだと信じてる。
*1:いわゆる「良いデフレ」論争
*2:税源移譲額より交付金削減額のほうが大きいとか問題はあるにせよ
*3:名目金利がゼロになっても、資産価格は通貨供給で管理できるし、銀行の破綻や取り付けも資本注入で防げる、って考えもある。とにかく何かしらコメントすべきだと思うな。
*4:中学生の公民や高校生の政経の参考書とかなら、財政出動=通貨量増加、みたいなことが書いてあるけどね。この増田のレベルが、まさかそのくらいだとは思いたくない。このエントリ書いたMarnierがバカみたいじゃん。
*5:良いのです、麻生支持でも。でも、無条件に手放しマンセーではなく、良い事は良い、悪い事は悪いと評価をきちんとするのが有権者としての義務だと思うよ。
って、今書いておかねば直後に死んだら感想を伝えられんがな。(というか忘れっぽいので...)
私はどうだろう。。。いつもいると思い込んでる人がいなくなるって、とても淋しくてつらいなあ。。。
その人の思考に触れることが喜びだった場合は特に。。。
昔は書物に、今はネットにその人の言葉が残るのよね、ずっと腐らずにネット社会がある限りカビも生えずに残ってるのってありがたいような墓参りしてるような。。。将来はご先祖blog検索サイトや見合い相手の親族がやってるblog検索なんて流行るかもな〜っと話が飛んですみませぬ。w
多分、今を生きるって素敵だけど、今しか生きられない(過去に戻ることはできないし、未来のことは分からない)悲しい運命の人間は、今を大切にするのがよい生き方なんではないかと思って書いたのです。
>この一年前の...... ちょっぴり違う。
のところは、螺旋階段を登ってゆくイメージ。かの時代は石で築いたピラミッドだけど、同じ「いし」でも意志や意思は文字によって生きている証としてblogを形成してゆく。同じところにいるようでも少しずつ上昇していることを信じられそう。だから形は四角錐でなく円錐、コーンなのだw (と、これも強引に螺旋階段の画像を置いてっちゃう)
http://www.hiroburo.com/archives/50900551.html
>螺旋階段 あー、こういう吸い込まれそうな写真大好き。床に鏡を置いて覗き込むのも大好き。