サンデーご近所PCサポートセンター その5 富士通社製ノートPC NB19D/DのDVDドライブ交換 |
○富士通社製ノートPC FMV-BIBLO NB19D/DのDVDドライブ交換

以前の職場の方から、ノートPCのDVDドライブが動かなくなったとのことで、相談を受けました。私の場合、ノートPCは得意分野ではありませんが、一般のPCユーザーはノート所有の方がやはり多く、特に職種的にもノートの方が便利といったところでしょうか。デスクトップの修理依頼が少なくなってきたというのも、最近実感しています。
とりあえず、見てみましょうということで、早速拝見すると、不調の症状は、DVDドライブ自体はマザーから認識していますが、ディスクを入れてもスピンアップせず、ディスクが全く読めないというものでした。クリックしても空のディスクになってしまいます。
所有者の依頼は、とにかく、使えないことには仕事にも差し支えるとのことで、迅速に修理する方法で至急修理をお願いしたいということでした。できるだけ安く・・・、という注文も耳にしつつ、今回の修理を引き受けてみたのですが・・・。実際のところ、ノートPCのDVDドライブの交換などはしたことがないので、半興味本位でとりかかりました。
○ノートPCのDVDドライブを交換してみる

こちらが今回ドライブ交換のために取り寄せた、スリムタイプのスーパーDVDマルチドライブ。TEAC社製のDV-W28SLCです。今回のノートPCにはもともとスーパーDVDマルチドライブが積んでありました。所有者はDVDを焼く必要はないようなのですが、せっかくですから機能としては同等のものに積み替えるつもりで探してみました。
○TEAC社製スーパーDVDマルチドライブ
DV-W28SLC (メーカーの製品情報ページ)http://www.teac.co.jp/dspd/product/optical/dv-w28slc.html
この手のノート用のドライブは大須の店頭では入手しにくいので、ネット通販を利用。秋葉原のショップFaithが一番安かったので、こちらで発注しました。
今回選んだ製品の特徴は安かったということもありますがスロットローディングという点も面白いかなあと感じ、挑戦してみました。ノート用のスロットローディングを私が見たことがなかったというだけですけどね。

ドライブに張られていた型番を示すステッカーです。参考程度に・・・。

遅くなりましたが、今回修理を依頼されたノートPCを紹介しておきます。富士通社製のFMV-BIBLO NB19D/D。Pentium4 1.9G-Mと高性能のノートPCですね。液晶がとてもきれい。自作派の私はわかりませんが購入した時点ではさぞかし高かったのでしょうなあ・・・。
○富士通社製のFMV-BIBLO NB19D/Dメーカーの製品情報ページ
http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0305/biblo_loox/nb/index.html
同じ筐体を使用しているマシン(NBシリーズ)であれば手順同じでしょうから、参考にしていただければと思います。
NBシリーズ NB19D/D NB19NB 18D/D NB18D/V NB18D/L NB18D/L NB18D ドライブ交換
個人の大切に使っていらっしゃるマシンですから、慎重に作業を開始します。
@CD-ROMドライブをマシンから取り出す準備

赤丸のついた2本のビスを外します。
ACD-ROMユニットの取り外し

筐体の外側に向かって引き抜きます。

取り出したユニットがこちら。(この写真はドライブの天地が逆に置いてあります。つまりドライブの底が写っています。)見ていただくとわかるように、ドライブの周囲にプラスチックの部品がついていまして、これで、本体へ隙間なくぴったりと収まるようになっているようです。
Bプラスチックの部品を外す
 
このプラスチックのドライブの左右にある部品は2本のビスで取り付けられています。これを外します。
Cドライブの外形の違いを確認

取り出したドライブのベゼルの形状が異なっている様です。並べて比べてみるとこのような違いですね。メーカー製のノートPCにはこのような欠けた形状のベゼルが見られます。私の所有しているNEC社製のノートもこのような欠けた形。どうしてなのでしょう。
C新しいドライブを組み込むための改造

今回購入した新しいドライブはそのままではこのプラスチックの部品に入らず、本体へと組み込めませんから、何らかの改造を必要とします。取り外したドライブのベゼルの形状が欠けた形なのですから、
A・・・・・・新しいドライブのベゼルを削る。
B・・・・・・プラスチックの部品を削る。
のどちらかの改造加工が必要です。今回はプラスチックの部品の材質と肉厚の関係から、プラスチックの部品を削った方が簡単と考えて、所有者に了解をとり、加工することにしました。
Dプラスチックの部品を加工する。

大きさを測って部品に印を付けたところです。この線に合わせて削ります。

ニッパーやカッター、ヤスリを使ってこのような形にしました。少し表面が荒いかな?でも、ドライブを取り付けてしまえば、削った面は見えませんから気にしません。

このように、うまく収めることができました。
E新しいドライブを本体に戻す

古いドライブにはこのような金属の部品がついていました。この部品で本体と固定しますから、古いドライブから外し、新しいドライブに付け替えます。

あとは、取り外した手順と逆に組み込んで完了です。

このように、ばっちり収めることができました。黒い色のドライブですが、これはこれでちょっとかっこいいかな??
動作を確認してみると、BIOS上は組み込んだDVDドライブを認識し動作したのですが、マイコンピューター上のアイコンが、「CDドライブ」となってしまいました。本来なら、「DVD-RAMドライブ」として表示されると思うのですが・・・。CD-Rの書き込みは正常にできました。しかし、DVDソフトを挿入しても、自動再生できないという問題が残りました。ただ、DVD再生ソフトから手動で再生すると、ソフトの再生はできました。OSのデバイスマネージャーはモデルを正常に認識しています。ただ、ドライブのプロパティを開いても、「自動再生」のタブがないなど、DVDドライブとしての認識がうまくできていないようです。OSはXP
Home SP1です。当面の使用には問題ないということで、その状態で引き渡させていただきました。
(07/06/17追記)先日もう一度作業を行いまして、WindowsXPをSP2にしたところ、解消されました。
今回、初めて挑戦したノートPCのDVDドライブの交換でしたが、部品の加工が必要なこと以外は、簡単にできました。このマシンに関してはとにかく心配していたよりも、ドライブが簡単に取り外せたので驚きました。
今回の作業手順が何らかの参考になればと思います。
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