「おふくろさん」誕生に宮尾さん　葬儀・告別式で森進一が秘話

　肺炎のため１２日に７７歳で死去したタレント宮尾すすむ（本名山口進＝やまぐち・すすむ）さんの葬儀・告別式が１７日、東京都港区の高野山東京別院で営まれ、俳優の高橋英樹（６７）と歌手の森進一（６３）、新日本プロレス相談役の坂口征二（６９）が弔辞を読んだ。

　デビュー当時から約１０年間、宮尾さんにステージの司会を依頼していた森は「おふくろさん」が完成した際、作曲した猪俣公章さんの自宅を２人で訪れたといい「歌い出しを切ったほうがいいか、つなげた方がいいか先生が迷われていたとき、宮尾さんも一緒に話に加わってくださりあの曲ができました」と、名曲の誕生秘話を明かした。

　この日は、９４年に死去した宮尾さんの最愛の妻・明美さんの命日。喪主を務めた一人息子でタレントの山口雅史（３５）は涙を流しながら「僕にとってあなたは一番のスーパースターです」と父をたたえた上で、「お父さんからのバトンは受け取りました」と、両親の遺影の前で表情を引き締め、飛躍する決意を新たにしていた。