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【プロ野球】スタン完封で7勝目 虎3連勝で借金12011年7月19日 紙面から
◆阪神5−0広島最後の打者を自らさばいて一塁に送球すると、スタンリッジは直前に失策を犯した一塁手の新井良に近づき声をかけた。8安打を浴びながら最後まで気持ちに余裕を持ち、ピンチを招いても要所を締める渋い完封劇。6月以降5連勝でチームトップの7勝目をマークし、防御率も1点台に突入。マウンドに仁王立ちする191センチの長身はエースの風格を漂わせた。 日ごろから「僕は完ぺきなピッチングは求めない。質の高いをピッチングを求めてるんだ」と口癖のように話す。この日はまさにその言葉通りの展開となった。接近する台風6号の影響で背中から約7メートルの強風を感じ続けた。試合中に風向きが目まぐるしく変わり、外野では巨大なつむじ風が砂を巻き上げた。調子も上がらず、得点圏に6度も走者を進められた。 「理想のボールを投げられるときばかりじゃない。自分の持っている球種で戦うしかない」。そう自分に言い聞かせ、丁寧に低めに投げ続ければ結果はついてきた。「蒸し暑かったんで、風が吹いてくれて気持ち良かったよ。風には感謝してます」。悪条件も笑って受け止め、132球を投げ抜いた。 チームは3連勝で、借金はついに1まで減った。真弓監督は「最後までがんばります」と気を引き締めた。中日が勝ったため一気の2位浮上とはならなかったが、投打がしっかりとかみ合っている真弓阪神。球宴前の借金完済も、貯金ターンも想定内だ。 (宮崎厚志) PR情報
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