10年前のきょう、北九州市若松区で、当時34歳の主婦が何者かに殺害されました。
犯人は、いまだに逮捕されていません。
事件から10年、被害者の母親が現在の心境を語りました。
●関岡晴美さんの母親
「私は本当ならあの子と話をしたいです。顔も見たいし、声も聞きたい」
10年前のきょう、北九州市若松区青葉台南の民家で、この家に住む関岡晴美さんが、胸などを刺され殺害されているのが見つかりました。
事件から10年、いまだに犯人が検挙されない中、関岡さんの母親が現在の心境を語りました。
●関岡晴美さんの母親
「もう口では言いあらわせない、何があったの、どうしたのっていう思いでしたね。苦しかったでしょうしね。娘もね。苦しかったでしょう。悲しかったでしょう。いろんな思いで亡くなったんですからね」
関岡さんには2人の子どもがいました。
こどもたちへの影響を考慮して、関岡さんの母親はこれまでメディアの取材を受けていませんでしたが、事件解決のために取材に応じることを決めたといいます。
●関岡晴美さんの母親
「2人の孫に聞きました。どうしたらいいものかなって。本当に、今日の今日まで私、考えてたんですよ。お断りしようと思ってたんですが、ママのためだから、って言ってくれましたので、犯人逮捕につながることであれば、もういいんじゃないのって言ってくれましたので、そうかなっと思いまして…」
●津曲記者
「事件から10年。関岡さんの自宅の近くでは、今日も警察による聞き込み捜査が行われています」
●警察による聞き込み
「誰でも構いません。情報ありましたら、こちらの捜査本部がありますんで、ご連絡いただければ、助かります」
「はい、分かりました」
警察はきょう、事件現場近くのスーパーで、チラシを配るなどして、犯人の検挙につながる情報提供を呼びかけました。
これまでの捜査で事件当日、福岡県水巻町のスーパーのATMで、何者かが、関岡さん名義のクレジットカードで現金を引き出す様子が、防犯カメラに映っていたことが分かっています。
この人物は、帽子をかぶり、フード付きの雨合羽を着ていました。
●若松警察署・梶原勇人刑事課長
「被害者はもちろんのこと、残された遺族の方々、この無念を1日も早く晴らすためにも、警察としては、全力を挙げて捜査を続ける決心でございます」
●関岡晴美さんの母親
「本当にひどいことされましたからね、逃げ切ることはできませんよって、思いますね」
あの事件が起きてから、遺族の時計の針は止まったままです。
関岡さんの母親は、犯人を逮捕するための情報提供を呼びかけています。
●関岡晴美さんの母親
「晴美を返してください。娘を返してください。そのまんまの形で、私はあの子とまだまだ話をしないといけなかったんですから。相談をしなければいけなかったし、あの子にとっては、子供の成長が夢だったし、夢や希望たくさんあったんですからね。返してほしいですね。大丈夫だからねって。解決、必ずするからねって。毎日、仏様に手を合わせながら、必ず解決できるからねって、毎日、話をしてますから、必ずそうなると信じてますし、そうならないといけません」
この事件に関する情報は、若松警察署までお寄せください。
電話番号は093-771-0110です。