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集団準強姦容疑の京都教育大生「停学は無効」・・・地裁判決

 女子大生への集団準強姦(ごうかん)容疑で逮捕され、不起訴(起訴猶予)となった京都教育大の男子学生6人のうち4人が、大学側を相手取り、無期限停学処分の無効確認などを求めた訴訟の判決が15日、京都地裁であった。杉江佳治裁判長は「女子大生には同意があり、集団準強姦事件とは言えない」として無効と認めたうえで、それぞれに10万円の慰謝料の支払いなどを命じた。

 判決では、2009年2月25日夜、学生らは京都市内の居酒屋であったコンパに参加。後日、女子学生が「店内で性的暴行を受けた」と訴え、大学は男子学生らを無期限停学や卒業保留などとした。

 女子大生は「深酔い状態だった」としたが、杉江裁判長は他の学生の証言などから、「酩酊(めいてい)とまでは言えない。大学が学生らの言い分を考慮せず、不利益な処分を科したことに客観的な合理性がない」とした。

 判決後、原告側が市内で記者会見。当時、3年だった男性(23)は「ようやく止まっていた時間が動き出すと思う」と声を詰まらせ、代理人の弁護士は「ある意味、刑事事件での無罪にあたる」と判決を評価した。

 判決について、京都教育大企画広報課は「早急に内容を詳細に検討し、今後の方針を決定します」とコメントした。

2011年7月16日  読売新聞)
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