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【格闘技】

“戦う中年”望月V3 ハルク粉砕!

2011年7月18日 紙面から

フィニッシュになった三角蹴りをきめる望月成晃=神戸ワールド記念ホールで

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◇ドラゴンゲート KOBEプロレスフェスティバル

 ▽オープン・ザ・ドリームゲート選手権▽17日▽神戸ワールド記念ホール▽観衆9300人

 ドラゴンゲートの現役最年長、望月成晃(41)が次期エース候補のB×Bハルク(31)の猛攻をしのぎ抜き、3度目の王座防衛に成功した。望月率いる正統派のJUNCTION THREE(J3)とヒールのBlood WARRIORS(BW)の頂上決戦としても注目されたが、望月が三角蹴りからフォールを奪い、軍団の勢力争いでも主導権を渡さなかった。

 ドラゲーの年間最大イベントのメーンイベントとあって、百戦錬磨、最年長王者の望月でさえ、試合前はプレッシャーに押しつぶされそうだったという。

 開始直後は動きが硬く、若いハルクが得意にするキックを何度も頭や胸板に受けた。必殺技であるはずのツイスター(きりもみ式ブレーンバスター)を仕掛けても、カウント2ではね返された。20分すぎからはスタミナも切れた。だが、リングに立ち続けることができたのは、ある思いからだけだった。

 「若手の台頭があってトップは20代の選手に任せようと思ったときもあった。でも、同年代の人たちからの応援を受けたら…。まだまだ中年は意地を張って頑張らないと」

 春のシングルトーナメントで優勝し、6月の電撃的な裏切りでBW入りしたハルクは、鋭い目つきで冷血鬼のようなキャラに変身し、以来連戦連勝を重ねていた。望月はキーロックや腕ひしぎなどで左腕を集中的に攻められたが、観客の声援はしっかり聞こえていたという。

 BWで最も勢いのある男の挑戦を退けたが、ドラゲー内には立ち向かってきそうな若手が何人もいる。だが望月本人は「年内には(BWのリーダーであるベテランの)CIMAを引きずり出したい」という。戦う中年はわがままなのだ。 (大西洋和)

 

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