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【サッカー】

アルゼンチン敗退 ウルグアイにPK戦の末に敗れる

2011年7月18日 紙面から

◇南米選手権・準々決勝

 【サンタフェ(アルゼンチン)工藤拓】南米選手権第13日は16日、準々決勝2試合を行い、当地ではホスト国のアルゼンチンが昨年のワールドカップ(W杯)ベスト4のウルグアイにPK戦の末に敗れ、大会から姿を消した。試合は1−1のまま延長でも決着しなかった。PK戦ではウルグアイの5人全員が決めたのに対し、アルゼンチンは3人目、FWテベス(マンチェスター・シティー)がGKに止められた。もう一つのカードは、ペルーが延長戦で2−0とコロンビアを振り切った。

 激闘に終止符が打たれると、アルゼンチンの背番号「10」はしばらくピッチ上に立ちつくした。ホスト国のエースとして、大会の主役として、全国民の期待に応えるはずだった。しかし世界のFWメッシ(バルセロナ)は昨年のW杯に続き、再び無得点のまま大会を去ることになった。

 前戦で2アシスト。得点こそ奪えなかったが、メッシは復調したかに見えた。この日も前半16分に右サイドから絶妙の浮き球パスでイグアイン(レアル・マドリード)の同点ヘッドをアシスト。メッシは自らの実力を誇示するかのごとく、サポーターの前でこぶしを突き上げた。

 波に乗って勝ち進み、優勝カップを掲げるシナリオが既に出来上がっているとさえ思えた。事実、そこからしばらくはメッシの独壇場。ボールを持つたびに、「オーレ!」の歓声がスタンドから上がり、ドリブルがさえた。しかし、ゴールだけは生まれなかった。

 延長後半12分の好機では、こん身の一撃がGKに阻止された。メッシは力尽きたかのようにピッチに大の字に倒れ込み、PK戦では勝利の女神から見放された。

 バチスタ監督は「メッシは並外れたプレーを見せた。この敗戦を失敗と呼ぶつもりはない。やれることはすべてやった」と強がったが、選手たちや国民の失望は大きい。

 またも真価を発揮しきれなかったメッシ。母国を18年ぶりのVへと導く夢ははかなくついえた。

◆ウルグアイ 5大会連続4強

 アルゼンチンの猛攻をしのいだ古豪・ウルグアイが、5大会連続で4強入りを決めた。

 前半5分に先制する最高のスタート。しかし同10分すぎからは、メッシにいいようにドリブルでかき回されるようになった。やがて追いつかれ、同39分には先制点を決めていた中盤の要・ペレス(ボローニャ)を退場で失った。数的不利の状況は相手にも退場者が出た後半終了間際まで続いたが、驚異的な運動量で乗り切った。GKムスレラ(ラツィオ)と主将DFルガノ(フェネルバフチェ)を中心に最後まで集中力を切らさなかった。

 テベスのPKを止め、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたムスレラは「最高に厳しい試合だったが、10人になった後もグループで献身的に戦ったことが勝利につながった。この勢いを準決勝に持っていきたい」と喜んだ。

 

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