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北朝鮮軍隊も食糧不足、飢えに苦しむ軍人の脱走増加
2011/07/17 15:12 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の食糧難が深刻になり軍部隊でも食糧が不足し、飢えに耐え切れず脱走したり、民家で食べ物を盗む軍人が増えていることが分かった。

 韓国の対北朝鮮人権団体「良き友人」が先ごろ発行した「今日の北朝鮮消息」(411号)によると、北朝鮮の軍部隊の食糧不足により新兵訓練所からの脱走兵が後を絶たない。また、脱走兵が食べ物を盗む事件も相次いでいる。

 脱走兵の増加を受け、当局が教養事業を強化し、脱走兵に対し「部隊に復帰する場合は機会を与える」「復帰を拒否すれば炭鉱などに配置する」と警告しているが、状況は厳しい。

 先月中旬には黄海北道で脱走兵が農家からジャガイモなどを盗み、抵抗した農民を殺害する事件が発生した。ある部隊では栄養状態が深刻な訓練兵20人を帰宅させた。また、開城市の部隊では1人当たり1日700グラムと決まっている食糧を300〜400グラムしか提供していないという。

 北朝鮮の軍部隊の食糧難は、北朝鮮メディアの報道からもうかがえる。朝鮮中央放送(ラジオ)は4日、平壌市民10万人余りが金日成広場に集まり、「李明博(イ・ミョンバク)一味の罪を断罪・糾弾する軍民大会」を開催したと報じた。

 この大会に出席したある農場管理委員長は「わが農業勤労者らはかつての祖国解放戦争のときの農業戦士のように、片手には銃を、片手にはかまを持って今年の農業生産で決定的転換を実現する」と述べ、事実上、軍部隊で食糧が不足していることをうかがわせた。

hjc@yna.co.kr