瑞浪市明世町の東濃地科学センター瑞浪超深地層研究所(地層研)は12日、掘削中の地下坑道「主立て坑」と「換気立て坑」がいずれも深度500メートルに達したと明らかにした。
換気立て坑は4月18日に、主立て坑は7月11日に500メートルへ達した。今後は一時、地下への掘削を停止。両立て坑を深度500メートルでつなぐ水平坑道の掘削に取り掛かり、2013年度中の貫通を目指す。
地層研は、放射性廃棄物を地層へ安全に処分するための技術開発を、実際に03年7月から穴を掘って実施。明確な規定はないが、研究所の紹介パンフレットなどでは、深度1、000メートルまで掘削すると説明している。
10年5月の事業説明会では、09年11月の事業仕分けで予算減が示されたことを受け、内田雅大副所長が「まだ先のことは決まっていない」としながらも「(掘削が)500メートルで止まる可能性もある」と話していた。
地下掘削再開の是非は、14年度末に策定する次期中期計画で示される。 (植木創太)
この記事を印刷する