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北沢防衛相「14年の実現困難」 嘉手納より南の基地返還2011年5月20日  このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録

 【東京】北沢俊美防衛相は19日、米軍普天間飛行場の2014年までの代替施設完成を事実上断念したことに関連し在沖米海兵隊のグアムへの移転や嘉手納基地より南の基地の返還も14年より遅れる見通しを示した。
 北沢氏は同日の衆院安全保障委員会で「グアム移転も嘉手納より南の基地の返還も全てセットになっているから、論理的な帰結とすればそういうこと(14年以降にずれこむこと)は十分言える」と述べた。佐藤茂樹委員(公明)への答弁。
 北沢氏は、普天間飛行場代替施設の完成について「日米間で率直に、いつまでもしゃくし定規なことを言っていないで、難しいことは難しいと共有し、どうするかを議論しても良いのではないか」と述べ、14年という期限の見直しを日米で協議すべきとの考えを示した。ただ、辺野古移設を定めた日米合意について北沢氏は「オンリーワンだ」と堅持する考えを強調した。
 枝野幸男官房長官は同日の会見で、北沢氏が14年の期限見直しに言及したことについて「担当大臣が現状を鑑みて認識を述べた。政府としては、日米合意に基づき沖縄の理解を得ながら努力する立場に変わりない」と述べた。
 北沢氏は米国のレビン米上院軍事委員会委員長らが提案した嘉手納基地統合案について(1)騒音増加(2)回転翼機と固定翼機の一体運用による安全性低下(3)有事の際の基地機能低下―という三つの問題点を挙げた。
 普天間飛行場の移設先として国頭村安波区が条件付きで受け入れる方針を外務、防衛省に伝えているとされている件については、北沢防衛相は「私は承知していないし、書類も見たことない。省に対してそういう要請も一切ない」と否定した。


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