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電力需要、緊迫の「7・20」 夏休み入りで冷房使用増 昨年は18%急増
2011.7.18 08:16
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東電は7月末で5730万キロワットの供給力を確保できる見込みで余力は十分にあるが、例年のように一気に使用量が増えると、需要が供給を上回る恐れも否定できない。
節電意識緩む?
関西電力管内では、昨年7月20日に前日の2275万キロワットから2775万キロワットに2割以上増えた。大飯1号機の緊急停止で供給力が下がるだけに、予断を許さない。全原発が停止している東北電力管内でも、1201万キロワットから1384万キロワットに約15%増加した。最大電力は例年、8月のお盆休みにいったんは大幅に低下するが、お盆明けには再び一気に上昇。昨年の関電管内では8月19日に3095万キロワットの最高を記録しており、緊迫の夏が続くことになる。
心配なのは、節電効果が徐々に低下していることだ。東電管内では、使用制限令発動翌週の平日4~8日は、昨夏の最大電力(5999万キロワット)に対する削減率が平均約30%だったのに対し、翌々週の11~15日は約24%にとどまった。「需給の逼迫度合いを示す『でんき予報』で余裕のある日が続いており、節電意識が緩んでいる恐れがある」(業界関係者)という。
住環境計画研究所の中上英俊所長は「『これで乗り切れる』と安心せず、緊張感を持続することが重要」と話す。
資源エネルギー庁は、需給逼迫時に携帯電話を通じて警報を出すシステムの準備を急ぐ一方で、無理な節電による熱中症の危険性も周知していく。
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