JR可部線の横川-可部駅間の開業から100周年を記念するイベントが13日、可部駅(安佐北区可部2)などで始まった。区間内の有人駅8駅分の記念入場券を販売(計1000セット)するほか、可部駅の特設ブースでは、往年の駅舎や列車を収めた写真パネル、可部線のジオラマやSL(C62型)模型の展示などがある。8月31日まで。
可部線は1911(明治44)年7月13日、横川から可部までが開業したとされる。広島電気などが経営を引き継ぎ、30(昭和5)年に電化、36(同11)年に横川-可部間が国有化された。戦後に延伸されたが、03年に可部-三段峡駅間が廃止された。
可部駅長の江村登志雄さん(52)は「今まで100年、皆さんに愛されて支えられてきた。同じように愛され、歩んで行きたい」。母(34)と妹(1)と一緒に来た今村結人くん(5)=安佐南区八木6=は「ずっと前から電車が好き。子ども切符をもらってうれしい」と笑顔で話していた。【北浦静香】
毎日新聞 2011年7月14日 地方版