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【プロ野球】

“仙術”ズバッ!!楽天4連勝

2011年7月18日 紙面から

◆楽天4−3オリックス

 ビッグプレーが出るたびに立ち上がり、力強く手をたたく。楽天・星野監督の采配がズバズバと的中した。9回1死二、三塁で、途中出場の聖沢が一塁へ適時内野安打を放って今季5度目のサヨナラ勝ち。この時点では両リーグ最長だった4時間11分の激闘を制した。

 「きょうは4時間という感じがしなかったな。競り合っていたから。今日は何が何でもという気持ちが最後に出た」。これほど冗舌になった指揮官の姿は今季初めてだ。

 ポイントは大きく3つある。まずは6回無死一、三塁。4番ガルシアの代打で打席に立った岩村が左翼線にポトリと落ちる適時打を放ち、1点を返した。8回無死満塁では代走の俊足聖沢が同点をもたらした。横川が放った浅い中犠飛で、三走の聖沢が間一髪で生還。ほかの選手であれば、本塁で憤死になるか、タッチアップ自体をあきらめていたはずだ。

 最後はサヨナラの場面だ。1死二、三塁で、指揮官は「ライナーで併殺になってもOK」と三走の内村にスタートを指示。内村は打席の聖沢が打った瞬間にロケットダッシュ。打球は一塁手・T−岡田の真っ正面をついた。だが、あまりの三走のスタートの良さに岡田が焦り、送球のタイミングが遅れた。

 試合前のミーティング、さらには5回に組んだ円陣で、指揮官は「絶対に勝ちにいこう」とナインを鼓舞した。田淵ヘッドコーチは「監督は今まで“絶対”という言葉をあまり使わなかった。それだけ大事なゲームだったんだ」と飽くなき勝利への執念を強く感じていた。今季初の同一カード3連勝を挙げ、借金も3に減った。最下位に長らく沈んでいた星野楽天が完全に息を吹き返した。 (鶴田真也)

 

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