現在位置: Sports@nifty > サッカー > サッカーニュース一覧 > なでしこ“最大の壁女”FWでも「ワンバック」伝説(夕刊フジ)
女子W杯ドイツ大会決勝戦(日本時間18日未明)で、世界ランク1位の米国と金メダルをかけて戦う、同4位のなでしこジャパンにとって、最も脅威となるのが身長181センチの米国FWアビー・ワンバック(31)だ。
準々決勝のブラジル戦で延長後半ロスタイムの同点弾、準決勝フランス戦の勝ち越し弾と奇跡的なゴールをあげたことから米国内ではサッカーファン以外からも「国民的英雄」として注目を浴び始めている。
とにかく闘争心の塊。フランスに勝ったあとロッカールームでは涙を浮かべながら、「この試合に勝つために自分のもっているものすべて、いえそれ以上を出し切った。決勝でもそうしたい。私のモットーはネバー・ギブ・アップ。どんなに劣勢でも最後の最後まで諦めない。アメリカ人の国民性そのものです」と言った。
ニューヨークのロチェスターに7人兄弟の末っ子として生まれ4歳からサッカーを始めた。間もなく3試合で27ゴールを決めて女子チームから外され、少年の部に移されたという伝説の持ち主だ。
フロリダの大学を卒業後、2002年にプロ転向。ここで女子サッカー史上最強選手といわれたミア・ハム(国際マッチ158ゴール)のもとで修業を積んだ。
北京五輪直前の試合で足を骨折。出場はかなわなかったことから大舞台にかける気持ちは人一倍強い。
この大会でもアキレス腱の痛みに悩まされ、予選リーグではいいところがなかったが、土壇場でチームの危機を救うスーパープレーを連発している。1999年の女子W杯で優勝したときの米国チームに比べると完成度が低いが、1試合ごとに成長。自信を深めてきた。
「私にはボールがどういう軌跡で飛んでくるか“第六感”でわかる時がある。そういう時は感を信じてそこに体を投げ出すだけ」とワンバック。すでに国際マッチで120ゴール以上。おそらく最後のW杯になると決めている。
日本にとっては危険な存在だ。
07月15日
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