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[地方]ニュース トピック:近ごろ都に流行るもの
【近ごろ都に流行るもの】ジュレ鍋 「節電の夏」涼しげに
2011.7.18 08:00
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この夏、友人や家族と鍋を囲む光景があちこちで見られる。猛暑のなかで? なんて心配はなし。だしを冷やしてゼリー状にした「ジュレ鍋」なのだ。東日本大震災後に見直される「絆」と「節電」をキーワードに広がるメニュー。ジュレ状ぽん酢調味料や夏場の冷やしジュレラーメンなどもヒットし、真夏の食卓がキラキラ涼しげに輝いている。(重松明子)
鍋いっぱいのジュレを、下ごしらえした鴨肉や牛肉、魚介、たっぷりの夏野菜に注ぐ。彩り豊かな具材が透明な光をまとう姿は、目にもクールなごちそうだ。舌に乗せると、具の食感やうまみと相まって、タイのだしのゼリーがチュルルと溶けてエキスが広がる…。
東京・芝浦の日本料理店「鶴」で7月からスタートした「冷やし野菜のジュレ鍋」(単品3200円、2人前から)が、「1つの鍋で2度おいしい」と評判だ。
箸が進んだところで鍋を加熱し、溶けたジュレに同じ具材を投入。「このトマト、ジュレの時には甘かったのに、温めると酸味が立ってさらに濃厚な味に…。全く違うおいしさに変わるんですね」
同僚と鍋を囲む女性(28)が目を丸くした。
「糖度の高い静岡産のアメーラトマトを使っています」と保坂正一料理長(35)。震災直後から試行錯誤を重ねてきた。
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