自殺志向の相談 最多1039件

2011年5月20日 09時25分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 「沖縄いのちの電話」に寄せられた2010年相談件数1万1566件のうち、自殺を志向した相談が約1割の1039件に達し、過去最多となった。07年と比べて約900件増加。事務局は「経済状況の悪化に伴う失業」などが大きな要因とみている。

 自殺について相談したのは男性491件、女性548件と女性が多かった。事務局は、男性は一人で抱え込む傾向が強くなかなか電話をかけにくいと分析。世代別では20~50代に集中し、40代が286件と最多、30代の225件と続く。

 相談者の特徴として、無職になり、生活が苦しくて借金し、精神的に追い詰められ、うつの状態となったて相談を持ちかけてくるケースが多いという。

 また、60代の人の相談も93件あり、治らない病気に絶望して自殺を考える人からの問い合わせが多い。

 自殺志向の相談以外には、子育てや職場の人間関係がうまくいかないなどさまざまな悩みが寄せられている。浜端宏次事務局長は「ゆいまーるの精神が薄れ、相談相手のいない人が増えている。話を聞いてもらうだけでも気持ちが晴れるのでぜひ電話をしてほしい」と話した。

 電話相談員は現在約100人。毎日午前10時から午後11時まで対応しているが、相談件数の増加などで負担も大きく、相談員の養成講座を開いている。問い合わせは同事務局、電話098(888)4747。

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