【宜野湾】米軍普天間飛行場所属のCH53大型輸送ヘリ5機が19日午後2時から午後5時ごろまで、宜野湾市の上空で激しい旋回飛行訓練を繰り返した。宜野湾市役所には午後6時までに、約20件の苦情が寄せられた。同市基地政策部の山内繁雄部長は「基地担当を10年ほど務めているが、5機同時の旋回は見たことがない。最近の普天間の訓練は、異常だ」と怒りをにじませた。
市基地政策部は同日午後5時40分ごろ、在沖米海兵隊外交政策部(G5)に文書で、米軍ヘリの長時間の旋回飛行訓練とFA18ホーネット戦闘攻撃機の飛来に対し強く抗議した。9日には、FA18ホーネット戦闘攻撃機が飛来し、抗議したばかり。
同市によると、同飛行場西側で3~5機の米軍ヘリが旋回飛行訓練を繰り返した。訓練を実施したのはCH53大型輸送ヘリ、CH46中型輸送ヘリ、UH1N指揮連絡ヘリなど。
市民からは「アメリカは、民主主義とか人権問題のことを言いながら沖縄ではこんなことをしている」「このままでは生活もできなくなる」など悲痛な声が相次いで寄せられた。
同市野嵩の又吉さつきさん(33)は「5月に入ってから特にうるさくなった。低空飛行を見ると、危険だと感じ怖い。子どもがいるので、早く返還してほしい」と訴えた。
息子の康羽君(8)は「普天間小でもすごくうるさい。友達みんな、うるさくなると耳を手でふさぐ」と話した。