飲食店のメニューで気になっていてもなかなか注文しないもの。それが僕にとってのカレーうどんです。まずかったら絶対完食できないし、わりと中途半端な位置付けだしと。今まであまり食べたことはないし,ましてや,感動したことはありません。でも、ずーっと気になっているんですよね。
で、食べました。Hびしのかれーうどん。
注文してから出てくるまでの時間の速さ。例によって青ネギがどんぶりに散らしてある美しいたたずまい。(Hびしの特徴の一つに青ネギの飾りかたの美しさがあります。)シンプルに、うどん、青ネギ、鶏肉、だしで割ったとろみのある汁だけです。
一口すすって。熱い、柔らかめの麺に汁が程よくからまって、唇が官能に震えます。よく麺は喉ごしといいますが、私的にはまず唇でその感覚を味わうのが優先されるかな。
最近見たコミックで欧米では,レストランは男女が口説き会う場所なのだそうです。食べるという行為はお互いにその口中粘膜を見せ合うので心を許しあった最もプリミティブな状態だとか。確かにそう言われればそうかも分かりません。恋愛感情がなくても気のあった仲間とする食事は最高ですものね。
話が脱線しましたが,私的には喉ごしより唇の感触。Hびしの麺全てに感じるのは、まさに唇あたりのよさなのです。これ以上濃かったらつらいというぎりぎりの線で味付けととろみをつけられた絶妙の汁。汁だけを飲めるのですから本物です。というわけで汁まで一滴残らず完食。
これが,三日前のことで,これだけ感動が続いているということは、恐るべしHびし。今日行けなかったので明日は絶対行きます。さて,何を注文しようかな。
12月16日の晩ご飯:豚肉の生姜焼き