久々にイエメン(家麺)を。
「福島ラーメン」といっても、福島県のラーメンではない。江戸時代、福岡県八女市の中心を「八女福島」と言ったそうな。そこを由来とする、えらくローカルなラーメンなのだ。
関東や関西の人は、ほとんど知らないだろう。なんで、元関西人の俺麺が知ったかというと、広島に住んでいたときに、このラーメンが好きな人に出会ったからだ。
もう7,8年前のことだが、あるカメラマンさんたちと、夏の広島の山を登った。そのときに、カメラマンさんが昼食のひとつとして持ってきたのが、これだった。
カメラマンさんは携帯用コンロで川の水を沸かし、福島ラーメンと一緒に、そこらへんに生えていた蕗(フキ)を手でちぎって入れた。
「これがおいしいんよ」と、すすめられるままにラーメンをすする。たしかに、緑に囲まれて食べるラーメンは、妙においしい。
一見、博多のとんこつのようだが、博多とはまた一味違う、濃厚な味のスープだ。
麺も、博多のように硬めで食うよりも、にゅう麺のように柔らかく茹でたほうがいいと思う。とろみのあるスープが麺にからんで、口の中で融合するのを楽しめる。
福岡のローカル企業がつくったと思えない、完成度の高さなのだ。
残念なことに、俺麺が広島を離れた後、そのカメラマンさんは病気で亡くなった。福島ラーメンを見るたび、あの緑深い広島の山を思い出す。
今は、広島県東部に住む妻の実家から、福島ラーメンを送ってくれる。義父もこれが大好きなのだそうだ。
関東でも手に入らないものだろうか。
江崎製麺
参考
http://www.howdy.co.jp/dining-express/index.php?ID=887
1 ■なるほど。
これやな。(^-^)
確かにうまそうやな。
しかし、広島には…行かんのじゃけぇ。