高木義明文部科学相は15日午前の閣議後の記者会見で、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、「エネルギー・環境会議の議論を踏まえ、(廃止するか継続するか)対応していかないといけない」と述べ、開発中止も含めて検討する考えを示唆した。その後、同日夕に改めて会見し「(開発中止は)まったく意図していない」と釈明したが、「全体のエネルギー政策の議論の中でもんじゅも議論される。(存廃は)予断を持つものではない」とも語った。
2010年版の科学技術白書では高速増殖炉の開発を最重要課題に挙げ「25年ごろに実証炉を実現する」としていたが、今月12日に発表した11年版ではこの項目が削除されていた。
もんじゅは1995年にナトリウム漏れ事故が起き、以降、長期間止まっていた。昨年5月に運転を再開したが、同8月には燃料交換用の装置が原子炉容器内に落下する事故が起きた。今年6月にようやく装置を引き上げたばかりだ。
高速増殖炉は発電しながら核燃料となるプルトニウムを増やせる「夢の原子炉」。使用済み核燃料を再処理し燃料に再び利用する「核燃料サイクル」政策の柱として、国は2050年までの実用化を目指している。
もんじゅ、高木義明
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