超大型で非常に強い台風6号は、沖縄県の南大東島の南東の海上を北上し、17日夜には大東島地方が暴風域に入るおそれがあります。気象庁は暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、超大型で非常に強い台風6号は、17日午後3時には、沖縄県の南大東島の東南東350キロの海上を1時間に30キロの速さで北西へ進んでいるものと見られます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径260キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。大東島地方は今夜には暴風域に入るおそれがあり、18日の明け方から朝にかけて台風が最も接近する見込みです。台風はその後も北上し、19日から20日にかけて西日本や東日本にかなり近づくおそれがあります。台風の接近に伴い、18日にかけて沖縄・奄美と西日本の太平洋側は風が強まり、18日にかけての最大風速は大東島地方と奄美地方、九州南部で40メートル、沖縄本島地方と四国で20メートルと予想されています。海は、大東島地方と奄美地方、九州南部、それに四国の沿岸で波の高さが9メートルから12メートルと猛烈なしけになり、沖縄本島地方と九州北部、近畿南部、東海、伊豆諸島、それに小笠原諸島の沿岸でも波の高さが6メートルを超える大しけとなる見込みです。さらに、台風から離れた関東の沿岸でも波やうねりが高くなる見込みです。大東島地方と九州から東海にかけての太平洋側では、湿った空気が流れ込んで雨が強まり、18日は局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。18日の昼までに降る雨の量は、いずれも多いところで▽九州南部で250ミリ、▽大東島地方で180ミリ、▽九州北部で150ミリ、▽四国と東海で120ミリと予想され、19日にかけてさらに多くなる見込みです。気象庁は暴風や高波などに警戒するよう呼びかけています。