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配管の亀裂など原因 浜岡原発停止時の海水流入

2011年7月17日10時33分

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 浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の5号機で5月、停止作業時に原子炉内に海水が流入した問題について、中部電力は15日、配管の亀裂など複数の原因が重なって生じたと発表した。

 問題が起きたのは、タービンを回した蒸気を、海水で間接的に冷やして水に戻す「復水器」と呼ばれる装置。配管のキャップ(平板)が壊れて水が噴き出した影響で、海水が通っている細管45本が破損した。このため海水約400トンが復水器に流入し、うち約5トンが原子炉の圧力容器内に入ったとみられる。

 中部電によると、(1)配管との溶接部にわずかな亀裂が生じていた(2)5号機のキャップの厚さは約12ミリで、3、4号機と比べて薄い(3)キャップ部の圧力変動が約3倍になる――という原因によってキャップが壊れたと結論づけた。噴き出した水の流れは秒速36メートルで、細管を破損させるのに十分な勢いがあったと分析している。

 今後、原子炉などに流入した海水の塩分を取り除く作業とあわせて、配管のキャップの厚さを25ミリにした上で、溶接方法も変更する対策を進めるという。(高山裕喜、長谷川潤)

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