敦賀市の河瀬一治市長は1日の定例会見で、同市内に増設予定の日本原子力発電敦賀3、4号機について、「なるべく早く本体着工に入るべきだ」と述べた。
原電は今年度中に敦賀3、4号機の着工を始める計画だが、東京電力福島第1原発事故を受けて、菅直人首相が原発を30年までに14基以上増やすとした政府の「エネルギー基本計画」の見直しに言及するなど不透明な情勢となっている。河瀬市長は「国には(増設計画を)前に進める前提で、いい発電所を作るために、福島第1原発事故の知見を取り込み安全対策の見直しをしてほしい」と話した。【柳楽未来】
毎日新聞 2011年7月2日 地方版