XBOX360・媒体作成編
どうも皆様お久しぶりです。
この十月、上旬からにわかに忙しくなり始めて気がついたらもう1ヶ月以上経っており^^;
さすがにこんな長く更新無しはマズかろうという訳で今日の更新でございます。
特にXBOXの続編記事が滞っていたので今回はその続きでございます。
前回の記事にて熱対策が完了し、やっと安定した動作をする様になったわがXBOX360ですが、その熱対策を施したが故に元々のケースに基板を収納する事が出来なくなってしまったため新しく何か入れ物を探さねばならなくなりました。
本日はそんなXBOX360のためのお家作りのお話です。
と言う事で、そんなホームレスなわがXBOXですが、猫さん。はおそらくそういう事になるだろうと思って前々から用意してた物がありました。これです↓
AKAI社製の2Uラック・ハードウェアサンプラー、S2000です。ハードオフにて500円の代物。
システムディスクが付属していないと言う事で安く売られているみたいでしたがヤフオクとかで見ると今でも数千円で取引されてるみたいです。
サンプラーとはいえソフトウェアで済ませられてしまう昨今、正直な話我が家に需要はありません。
FDやSCSIはもう使わないしなぁ。。。。
最初は転売してやるかw と思って目にとまった品でしたがラックマウントのゲーム機があっても面白いではないかと言う事でXBOXの新たな媒体に改造してやる事にしました。
関係ない話ですが最近ラックマウントに惹かれてるんです。
ラックPCやサーバーが意味なく欲しいすw
それではさっそくS2000を分解し、部品を取り除きます。
画像が飛んでいますがS2000の中身を抜き、XBOXのパーツを置いたところです。
このS2000の媒体、奥行きが思っていたより広く40cm程あります。(公式外寸では408.8mm)
余裕が無いより良いですが仮置きしたところ適当に置いても5cmは余裕がありました。
ちょっと余裕過多なのでコネクタやエアフローの関係からも少し削る必要がありそうです。
媒体を削る前にちゃんとパーツの配置位置を決定しておきます。
先ほどの置き方以外に考えたのは↑画像の3パターン。
SATAケーブルは純正品では短すぎて取り回せないので別途用意しています。
まず、媒体の大きさ、ケーブルやフロントパネルなどの関係でマザーとドライブの位置は確定。
媒体に高さがあれば色々と考えられると思いますが今回はラックにしたいのでこれが限界です。
なので論点となるのはATX電源の位置。
電源は純正品や外付けでも良いのでは?と考えましたが純正の電源はデカくて五月蝿いので有名ですし、ATX電源の場合でも不格好な上に場所も取るので内蔵しちまおう!と言う事になりました。
各設置方法の特性予想は以下の通り。
■プランA -ドライブ後方型-■
光学ドライブの後ろに設置する方法です。
シンプルで配線も複雑にならずエアフローも十分に確保できると思います。
しかし、光学ドライブの後ろは接続するケーブルが多く、線を無理に折り曲げてしまわない様に充分な余白を取ってあげなければなりません。
しかもこの方法ではマザー後方の余白があまりすぎている気がします。
マザーは逆さ吊りにしたコンデンサ(前回参照)の分だけ宙に浮かす形で固定する予定なのでそのすき間に余ったケーブルを収納する事が出来ますがそれでも余白は必要となります。
■プランB -マザー後方型-■
元々純正ファンが付いていたマザーの凹部分を利用する方法です。
プランAより省スペースでケーブル類を圧迫せず、また配線が最も短く済む上に設置の関係からCPU、GPU、電源熱を一直線で冷却、排気する事が可能な形です。
問題はマザーと電源が近すぎる事とそれに伴い電源の廃熱がマザーに影響しそうな感じがします。
また、プランAよりコンパクトとはいえまだ少し大きめです。
■プランC -とにかく省スペース型-■
電源とマザーを横に並べてその境目の隙間にドライブを乗っける形で設置する方法です。
その名の通りとにかく省スペースに収める事が出来ます。高さはギリギリ。
SATAも純正ケーブルが使えそうです。
問題点はあらゆる点でw 設置が複雑で色々心配になります。
配線はともかくとしてまず廃熱を処理できなさそうな形をしています。
電源は部品の形から画像の方向でないと設置できそうにありません。ヒートシンクが横を向いてますから排気ファンも側面に設置するハメになるでしょう。
せっかくラックにしたいのにそれじゃ本末転倒・・・。
それにどうやってドライブを固定するかで悩みそうです。。。
■プランD -電源反転型-■
電源を逆さにして設置する方法です。
ドライブの後方に設置するのはプランAと同じですがドライブの一部と逆さにした電源の一部を重ねる様に設置します。もちろん直接触れない様に。
これによりケーブル類に電源が触れる事はありません。
その上で電源の隙間にドライブの一部を食い込ませる用に設置する事ができます。
これでプランA同様シンプルに収める事ができ、プランDに次いで媒体を小さくする事が可能です。
欠点は電源の隙間をケーブルやドライブが埋めてしまっているためエアフローが悪そうだという事。
ただ、埋まってると言っても全く空気が通れない程ではないですし排気ファンを電源のすぐ後ろに設置すればファンのパワー次第で解決できそうです。
これまでの中で一番現実的な方法と言えます。
と、以上色々と案を出してみました。
電源の形状が思ったより厄介ですね。
もっとサーバー用とかの省スペース電源とかが使えれば良いのですが初期型のXBOXは消費電力が200Wを超えるらしいですからあまり非力な電源は使えませんし、XBOXもドライブの交換が利かないからスリム型を使うって選択肢は無いですしとにかく部品を小さくする事が困難です。
(ドライブに改造を施すとネットワーク上で改造の判定がされて垢BANされるらしいです。)
まぁそれはともかく、色々考えた結果プランBやCも面白そうなんですがちょっとコイツは完成させたいって気持ちが強いので今回はプランDでやる事にしました。
ということで設置方法も決まった事ですので早速プランD用に媒体を削っていきます。
まずは天板。
S2000の天板は1mm厚、箱本体は1.2mm厚のスチール板が使われている様です。
まずは普通に鋸で切っていこうとしましたが・・・、
堅い・・・。
使った工具があわなかった事もありますがとにかく切れない。
そこで取った方法がドリルで穴を一直線にあけていくという方法。
一直線に穴を開けたら折り曲げて切るという寸法です。
結果・・・、
切れた(´∀`*)
まぁこの方法で幅44cm分の穴を開け続けるのも結構骨でしたけどね。
穴は開ける程切りやすくなるので開けまくりました。どのくらい開けたか覚えきれない程です。
天板切るだけで1時間はかかったんじゃないかなw
もちろん切った後の切り口のバリ取りは忘れずに。危ないですからね。
まぁ何はともあれこれで天板の加工は以上です。
箱本体も同様に作業。
一回やった後ならもう慣れたもんです。作業はスムーズに進みました。
曲げ切る時に使う部分まで曲げそうになりましたけど(´・ω・`)
たかだか0.2mm程の差がここまでとは・・。
電ノコあれば楽なんだろうけどね。あれは指とか吹き飛ばしそうで怖いす。。
というわけで媒体の切削作業は以上です。
今度はマザーの方をちょっと加工していきます。
マザーを固定する為のネジ穴加工です。
M4のナットをネジ穴のGNDランドに半田溶接していきます。
半田が付きやすい様にナットをヤスリで軽く研磨してます。
この加工は電源や箱本体にも施します。
画像下部に見える支柱はマザーを持ち上げる為のパイプです。箱底面からこのパイプを通してマザーを固定させます。
25mm程の長さにカットした物です。計6つ。
箱本体の溶接にはM3ナットを使用。
ここは先ほどの切削作業で無くなってしまったマウント補助金具用のネジ穴加工です。計8つ。
※前側から切削した為。
スチール板に溶接する際は基板の様に熱が集中しにくいので溶接する反対側からライターであぶりながら溶接しました。
ここではナットだけでなく溶接箇所にもヤスリをかけています。板にメッキがされている為です。
続けてフロントパネルをちょっとだけ手を加えます。
フロントパネルには電源ボタンとFD用の穴があったのでそこを繋げてドライブ用の開閉口としました。
と、同時にドライブもマザーを跨ぐ様に伸びてた足を切り取って加工した穴からトレイを出せる様に細工。
まだ細部がおかしい所だらけですが、ここではトレイを出せる様にするだけなのでとりあえず作業完了。
今度は電源ボタンの設置していきます。
と言ってもスイッチ基板の位置を決めるだけですが。
このS2000のフロント部分は2重構造になっていて奥の方に各種基板やスイッチが収納されていました。
基板を置くのが便利なので活用します。
スペーサーでスイッチ基板を固定できる様に加工、位置はセレクト/データホイールの位置にしました。
ちなみに先ほどドライブ穴を加工した所にもこの構造があって、この構造の分だけドライブ全体が少し奥に引っ込んでいるのです。
奥の板を削ってスペースを詰める事も出来ましたがこのままでもディスクを出すには不自由なさそうなのでスペースを詰めるのはやめました。
(それ以前にこの堅い板をもう加工したくありませんw)
この状態でフロントパネルをかぶせるとこのような感じに↑
ピッタリですね。
ちなみにこれにXBOXのフェイスプレートから取ったボタンをあわせるとこの様に→
いい感じですね〜。
ここを一気にやってしまいたい感じにかられてしまいますがその気分を必死に押さえて次の作業に移ります。
今回のフロントパネルの加工はここまで!
お次ぎは再び天板の加工です。
いよいよ吸気口の穴を開けていきます。また地味なドリル作業か・・。
まず最初に吸気ファンの大体の中心だろうと思われる場所に小さめの穴を開けます。
うん?何か見えます。
これはプロセッサのファンですね。
その通り、プロセッサの冷却と吸気は同時に行わせます。
完全に埃Welcome!な機構ですが気にしません。
2Uの高さじゃあプロセッサ専用のファンなぞ贅沢なのです。エラい(ry
まぁXBOXの場合、埃より爆熱の方が心配の種なのでどう作ろうがこうなると思いますけど。
ファンの中心点を確認したらそこからファンの大きさと同じ円を印付けます。
あとはひたすら印に沿ってガンガン穴を開けてゆくのでス!
ちなみにファンの中心が確認できるという事はマザーは既に完成位置に設置済みです。
それにしても思ったより高さギリギリなのは驚いたw
ちなみに画像の様にペットボトルの口先を利用すると屑が飛び散らず部屋の中でも安全に作業できます。
高速なドリルを使うのであれば結構効く小技です。
この後は当然の事、バリ取り作業です。
今回は円形なのでバリ取りは回転ヤスリでいっぺんに。
回転ヤスリを室内で使用する時は何かの囲いの中でやる事をおススメしますそうしないとあちこち粉が飛び散ってそれこそエラい事になります。
高速回転ほど被害が甚大です。ホントに。
ヤスリをかけ終わるとこの様になりました↓
媒体を切った時は手でやりましたが機械使うとさすがに速いです。
10分とかからずバリが取れちゃいました。
まだ完全にとはいきませんが後で埃よけとか付けたりまた何か加工するかもしれませんのでとりあえず今はこれでOKという事にしておきます。
仕上げは後日です。
ということで以上、これでこの媒体改造の大部分が終了しました。
しかしこの後も内部配線やら動作確認やらと色々と続く訳ですが、
またかなり長くなってしまったので今回はここまでです。
また次回に続きます。
それでは次回、乞うご期待!!ヽ(≧∀≦)ノ
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