福島県浅川町の肉牛農家から出荷された牛の肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、この農家から出荷された42頭の牛の肉は、北海道から九州までの32の都道府県の卸売業者やスーパーなどに流通し27の都府県で消費されたとみられています。
福島県浅川町の肉牛農家で問題の稲わらを餌として与えられていた肉牛42頭は、4月8日から今月6日までの間に東京都、横浜市、千葉県、それに仙台市の4か所の食肉処理場に出荷されました。関係する自治体がその後の流通経路を調べたところ、新たに北海道などでも流通していたことが確認され、卸売業者やスーパーなどの流通先は、32の都道府県に広がっています。このうち大手スーパーの「イオン」の東京や神奈川・千葉などにある14の店舗では、319キロが消費者に販売されていました。また、愛知県など、東海地方の焼き肉チェーンで26.5キロが消費されたとみられるほか、三重県でも焼き肉店などで22.1キロが販売されるなど、合わせて27都府県ですでに消費されたとみられています。関係する自治体では、引き続き流通経路を調べることにしています。