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【グラニュース】


FW闘莉王

2011年7月17日 紙面から

ヘディングシュートを放つ闘莉王=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスは16日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで軽めのトレーニングを終え、17日の山形戦(NDスタ)に備えて山形入りした。DF田中マルクス闘莉王(30)は今季初得点で、グランパスに移籍後初めて“FW闘莉王”がベールを脱いだ昨年の山形戦を再現する。

 シュート練習で闘莉王がほえた。決めれば雄たけびを上げ、外せば大きなジェスチャーで悔しがる。ストライカーのようにゴールを狙った。

 闘莉王は現在の自身のパフォーマンスにある程度満足している。「守備面や攻撃のつなぎ、ゲームの組み立てで昨年より質の高いパフォーマンスができている」。ただ超攻撃的DFとして無得点には納得がいかない。「オレが点を取らないと何か盛り上がらない。また大事なところで点を取れるようにしなきゃいけないと思っている」。狙うのは、ストイコビッチ監督が終盤に闘莉王の前線起用を初めて決行し、決勝ゴールという結果を残した昨年5月1日の山形戦(瑞穂陸)の再現だ。

 今季は闘莉王の前線起用という“最終兵器”を頻発していない。「俺が上がったのは(2日の)仙台戦くらいじゃない」と闘莉王自身が話すほど。最近2試合はDF田中隼に代えて前線の選手を投入し、小川を右DFに下げるという新たな攻撃オプションも加わった。攻撃の引き出しが増えることは歓迎する。「ブルゾ(ブルザノビッチ)が途中出場でゴールを決めたしね」。伏兵の活躍もチームの底上げには欠かせない。しかし「結局試合を決する選手は決まっている」。その中に、今季はまだ自分がいないもどかしさがある。

 自身も含めけが人が多発したシーズン序盤に比べると、チームの調子は上がってきている。しかしGK楢崎、MF中村らけが明けの主力選手が復帰しても即先発とはなっていない。「勝負どころで出てくるのは逆に期待されているということ。そろそろ戻ってくるんじゃない」と期待する。

 もちろん17位に低迷する山形相手にも油断はない。昨季のアウェーでは終始試合を支配しながらも1−0で辛くも逃げ切る苦戦を強いられた。「早めに決着がつけられる試合ができれば」。そのためにも千両役者の闘莉王がゲームを決する仕事をする。 (伊東朋子)

 

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